
ガウディア様 活用事例 独自教材を補完するコンテンツで幼児・小学生の入会促進・退会防止に〜学習教室で相乗効果を実現したオプション教材としての活用法〜
🏫 お客様情報 幼児・小学生の子どもたちの「使える力」の土壌を作りたいという思いから、2006年に発足した日能研関東グループの学習教室。これからの社会に必要な力を養い、学びへの喜びや楽しみを与える教育を全国で広げている。 ▼Monoxer活用シーン/科目 |
📈 活用サマリ 導入目的: 目的の実現における課題: 取り組み: 効果: |
▼今回お話を伺った方
ガウディア本部 稲村様
現在担当されているお仕事: スーパーバイザー(FC教室、直営教室)、FC研修[育成改善]TEAMリーダー
領域について:各教室のオーナー・指導員に向けて効果的な提案・サポート。担当教室は東京神奈川以外の全国のFC教室、直営7教室等になります。
お仕事で大切にされていること:やりきること ・事前準備 ・提案をもつこと
ご家族構成、ご趣味、休日の過ごし方、マイブームなど:妻と2人暮らしです。趣味は音楽を聴くこととスポーツ観戦で休日もYoutubeなどでそれらの動画を観ていることが多いです。マイブームはライブに行くことです。
ガウディア日吉教室 室長 荻野様
現在担当しているお仕事:学習教室ガウディア日吉教室の教室長として、教室の運営全般を担当
領域について:幼児小学生の学習指導、保護者様との学習相談、会員の募集活動など
仕事で大切にしていること:子どもたちと保護者様とのコミュニケーションです。子どもたち一人一人の表情や変化を見逃さないようにし、それを小まめに保護者様へご報告しながら、ご家庭と一緒に子どもの成長を見守っています。
趣味、休日の過ごし方:趣味は旅行で、神社仏閣巡りが好きです。先日は京都に行ってきました。ただ、保護者様からのお問い合わせは休日関係なくメールなどでありますので、迅速に対応してあげたいという思いから、結局仕事をしていることも多いです(笑)。
目次[非表示]
【導入目的】「漢字・計算を主とした反復学習の不足」を解消して、入会促進につなげたい
−まず、御社の理念と教室の特徴、そしてどのような子が通室されているのか教えてください。
−稲村様
私達ガウディアの社名は、喜びや楽しみという意味を持つラテン語「Gaudium」に由来しています。幼児や小学生の方々に学ぶ喜びや楽しみを届けたい。それが弊社の大きな理念です。
教室の形態はいわゆる自立学習型で、週1〜2回の通室とご家庭でのプリント学習を繰り返して学びを深めてもらいます。この教室形態だと計算や短文のみの反復学習のイメージが世の中には根強いかもしれませんが、ガウディアの教材はそれとは全く違います。文章量が非常に多く、しっかり読まないと解けない問題によって、文章が読める力と考える力を幼少期から積み上げ、育もうとしています。
そんな私達の教室を選んでくださるのは、小学校や中学校受験を目指す方だけではなく、学校の学習の補強や学びを深めたい方、学校では得られない「これからの未来に必要な力」をつけさせたいと考える方など、千差万別です。
−そんな中、どのような課題があってMonoxerに辿り着かれたのでしょうか。
−稲村様
お客様が入会を検討する際、当社の提供する学びの強みをご理解してくださる方がほとんどですが、中には「もっとたくさんのプリントに取り組めませんか」と躊躇してしまう方もおりました。
実は、ガウディアのプリントは1枚1枚がしっかり考えて丁寧に解くように設計されています。そのため1日のプリント取り組み枚数は基本的に1教科2枚。この枚数だけを先に聞いてしまうと「1日2枚は少ない」と学習量に不安を感じられる方が一定数いらっしゃったのです。計算や漢字、暗記といったプリントによる反復学習に力を入れる競合他社も多い中、弊社がそれを教材に取り入れていなかったのは、そこへの注力が「学ぶ喜びや楽しみ」から離れることにつながると考えたからです。
しかし、前述の通りひたすら数をこなす反復トレーニング的学習を望むご家庭のニーズがあると把握していたので、「教室で先生が対応する必要がなく、かつ、他社に引けをとらないトレーニング的学習サービスがあれば、これまで入会に至らなかった層を取り込めるのではないか」と考えるようになりました。
そのような時に出会ったのが、弊社のニーズにぴったりマッチしたMonoxerでした。
−Monoxerのどんなところがピッタリだったのでしょうか。
−稲村様
まず1つ目は、AI搭載のデジタルツールであり、先生の手がかからないという点です。弊社では教室の先生方が教材の丸つけを行っていますが、やはり丸つけは時間がかかります。Monoxerでは問題の丸つけが不要であることが非常に魅力的でした。
2つ目は、弊社のプリント教材に準拠した配列で問題作成・配信ができることです。これならばトレーニング効果も高まり、「ガウディアのプリント教材と平行して学習することでさらに効果が上がるものなんですよ」と伝えることができます。
この2つのポイントが実現できれば教室の先生のためにも通室する子どもたちのためにもなります。Monoxerを活用すれば「弊社でもたくさんの量の漢字・計算のトレーニングができますよ」と案内ができる。これが重要でした。
そして最終的にMonoxerをガウディアに通室している子供たちだけが選べる「割安な有料オプション」と位置づけることで入会促進につなげていけるのではと考え、導入を決断しました。
インタビューにお応えいただく稲村様
【効果実感】入会促進だけでなく退会防止にも。幼児でも「ここが足りない」が目に見えて分かる
−実際に導入後、教室で入会促進に効果を感じていただけましたか?
−荻野様
はい。以前なら入会検討段階で「もっとプリントはもらえないんですか?」と離脱してしまっていた保護者の方を入会に導くことができるようになりました。「Monoxerというアプリで家庭学習ができますよ」と案内できるようになったことは非常に大きかったです。
また、これは予想外だったのですが、退会防止にも役立っています。あるご家庭が退会を検討されていたのですが「Monoxerを使えなくなってしまうなら、ガウディアを続けます」とおっしゃられて、驚きました。
−導入から3年ほどが経過して、お子さまの学習面ではどのような効果を実感していますか?
−荻野様
日吉教室ではガウディアの算数教材の丸つけ時にその効果を実感しています。以前は計算ミスで序盤につまずき全てが誤答になってしまうことがあった子でも、そうしたミスが格段に減ったのです。
不思議なんですが、Monoxerをしている子は計算が速くなりつつも雑にならず、とても丁寧なんです。3ケタや4ケタの筆算でも、おそらく見た瞬間に分かっているのに、位ごとの計算を語りかけるようにしていて、数字の筆記も正確。毎月ガウディア本部が実施している各教室の子どもの表彰があるのですが、本教室から「プラチナ」という最優秀賞をもらった子もMonoxerを熱心にしている子でした。
毎日のスキマ時間の家庭学習により、漢字検定に合格した子も多くいます。よく漢検対策としてプリントを教室側が課すことがあると思うのですが、課題を増やすと「やらされている感」が増してしまって学習効果が下がりがちなんですよね。でも、Monoxerは子ども達が自ら学校に行く前の10分など時間を見つけてできるので、成果がでているのだと思います。
筆算を用いた算数の学習 / 漢字の学習
−幼児や低学年の子が多いと思うのですが、子どもや保護者の方の反応はいかがでしょうか。
−荻野様
記憶度などがグラフ化して表示されるので、子ども達も「わたしはすごくできてる!」「ここまでできた!」と目で見て達成感を得られるのですごく面白いようです。
今は園児でもスマホが使えますし、学校でも一人一台タブレットの時代です。うちにも園児でMonoxerを使う子がいます。どんなに小さくともグラフのような視覚情報なら「ここが足りてないんだな」という課題もわかるんですよね。保護者の方もお子さんもアプリでいつでも確認できるので、記録を残す物としてとても良いのです。
【活用方針】家庭学習専用のオプションとして学習教室の教材と相性抜群。「お迎え待ち」で体験者拡大
−改めて、ガウディア様ではどのような活用方針でMonoxerを使っているのでしょうか。
−稲村様
Monoxerはガウディア教材にプラスαを加えるオプションであり、国語・算数のうち1教科でも受講していて希望された方のみに提供しています。全員に使っていただきたい気持ちも山々なのですが、やはりお金のかかること。「Monoxerで料金が高くなったからガウディアを退会する」「算数はMonoxerで十分なので、国語のみ1教科に減らしました」となっては本末転倒ですからね。
利用シーンとしては、原則家庭学習です。実際、入会者は100%お家でのトレーニングに使ってくださっていて、教室では使いません。
ただ一方で、Monoxerを利用すればするほど教室の満足度が上がり、退会防止にも効果があることがわかってきたので、なるべく多くの方にMonoxerに触ってもらう機会を増やそうとしています。そこで、これまで読書や塗り絵、折り紙などをしていた子どもの「お迎え待ち時間」に、教室にあるタブレット機器を使ってMonoxerを体験できるようにしました。
−コンテンツに関してはどのように設定されているのでしょうか。
−稲村様
コンテンツは、弊社のプリント教材と取り組み順を合わせたオリジナルBookを作成・配信しています。漢字はガウディア教材に出てくる順番通りに。計算もプリント学習の順番通りに、繰り上がり繰り下がりの有無などで細かく分けてBookを用意しています。
ガウディアのプリント教材は無学年式となっており子どもの実力ごとに適宜教室の先生が学習個所を調節していますが、Monoxerは全ての子に全単元を配信して子どもが自分自身で学習箇所を選んでトレーニングできるようにしています。そのため、上手な先生は普段のプリントを調節するのと同様にMonoxerでも取り組みの様子を確認して「ここをやるといいよ」といった声がけをしてくれています。範囲が広いだけに、どこからやるといいか声かけがあると子どもも進めやすいですから、このあたりはぜひどの先生にも意識してもらいたいと思っています。
また、幼児や低学年の方がちょっとした時間にパッとできるような、時計や図形などの画像付き問題、国語の語彙、ひらがなやカタカナ、教室でのお約束ごと、ガウディアクイズなども後から実装しました。
💡 活用ポイントのまとめ ✓幼児、低学年向けにパッと見て取り組める画像付きや負担の少ない問題も用意。 |
【活用ポイント①】学ぶ楽しみのためのサクサク感を。「時計」などのつまずきポイントへのBook配信で他塾と差別化
−Monoxerを活用する上で意識した学習上の工夫を教えてください。
−稲村様
Book1つ1つに取り組んだ時に得られる「サクサク感」を大事にしました。1つのBookの問題量は漢字なら10個に設定、1回5問程度で終わるようにしています。多くするほど1回が長く、記憶度も上がりづらいので達成感を感じづらくなってしまいますからね。
あくまでガウディアで大切にしているのは、学ぶ喜びや楽しみを感じてもらうこと。家庭学習の負担感を増やさないためにも「1日でここまではできるだろう」という量の調節には十分配慮しています。
また、保護者の方から要望のあった時計や単位、数量分野の問題をMonoxerで配信しているのも1つの工夫です。私達の教材は学習指導要領に準拠していて時計やグラフも網羅、もともとそこは競合他社との差別化ポイントにもなっていました。その中で感じたのは、やはり時計や単位、数量の分野は子どもが100%つまづくポイントだということです。
プリントで間違えたところは消して直して再提出するというプロセスも含め、苦手な問題ほど子どもも嫌がりますが、繰り返すことで解き方を身につけていくような補強は大切です。難しい分野も、特にアプリであるからこそ負担も軽減され「練習すればなんとかなる」と分かる良い機会にもなります。結果、時計や単位、数量分野の問題の実装はさらに他社差別化を推進することになりました。計算や漢字では魅力を感じなかった保護者の方にMonoxerを使ってもらうきっかけになっています。
時計の問題
💡 活用ポイントのまとめ |
【活用ポイント②】「Monoxer」というワードを常に子どもの耳に。保護者にはWEB管理画面でデモ。
−お子さまは家庭学習でのみMonoxerを使っているということですが、先生はどのようにコミュニケーションをとっているのでしょうか。
−荻野様
Monoxerの存在を常にアピールし、いつも「Monoxer」というワードを耳に入るようにしています。具体的には、毎日学習者分析ページから一人ひとりのMonoxerの取り組み状況をチェックして、彼らが教室に来たときには必ず声がけしています。
やっている子には「今日は〇〇をやったんだね、頑張ったね」と声をかけ、プリント学習でMonoxerの効果を感じたら「ここが良くなってきたね」と伝えます。そうしていると苦手な所があったとき「ここが今不安だね」と声をかけると「あ、じゃあMonoxerやっておきます」と自分から言ってくれるようになりました。
また、あまり家でMonoxerに触れられていない子に対しても「今週ちょっと入れていないからやっておこう」とこまめに声をかけます。お家の方も子どもがやっていないことが続くと解約を考えてしまいますからね。
毎日のチェック時はリアクション機能を使います。どんなスコアでも取り組んだ子には「残念だね」は使用せず、「頑張ったね」のリアクションを送ります。やっていない子には学習者との会話機能で「やった方がいいよ〜」というメッセージを送ることもあります。すると、たまに返事も返してくれますよ。
教室内にはMonoxerの1週間の取り組みランキングを貼り出しているのですが、これは申込みをしていない子への周知も兼ねています。大体の場合、ミスが多い子は計算力などの基礎力不足に原因があります。ですから、「定着のためにMonoxerをやってみたらどうかな?」と勧めていっているんです。
タブレットで学習状況を確認している様子
−保護者の方にはどのように伝えているのでしょうか。
−荻野様
入会時にWEB管理画面のデモを見せて「教室側でどのように活用しているのか」を詳しくお伝えしています。教室長がどのように見ているか、分析に使うか、どんな機能があるのかを知ってもらえば「あ、こういうふうに使ってもらえるんだ。じゃあやらせて見ようかな」と感じてもらえます。
これは、利用者側の画面を見せて「これをやってもらえます」と話すよりずっと効果的ですよ。興味を持ってくださったら「半年やってみませんか?」とお誘いしています。
利用開始後はMonoxerを常に声がけに使っていきますし、実際続けると効果が出るので、辞めた方はこれまで一人しかいません。進学塾に移行するために退会する方の中には「Monoxerをできなくなるのは寂しい」ともらす方もいらっしゃるぐらい馴染んでくださっています。
インタビューにお応えいただく萩野様
💡 活用ポイントのまとめ
✓毎日学習者分析ページをチェック。リアクションは「頑張ったね」に統一。 ✓通室時にやっている子もやっていない子もMonoxerの取り組みに関わる声がけをする。 ✓Monoxerのランキングで貼り出して存在をアピール、ミスの減らない子を勧誘する。 ✓保護者には入会時に管理画面を見せて、教室側でどう活用するかを伝える。 |
【今後の展望】子ども達の学ぶ喜びを広げるため、Monoxerで家庭の満足度向上を。
−最後に今後の展望についてお話ください。
−稲村様
一昔前までは詰め込み型で知識の暗記が重視されていましたが、今では入試問題にも自分の頭で考える自由記述形式が増えてきています。それは、労働人口が減っていく中で、一人ひとりが考え動いていかなければならない時代になって来ているからです。
そういう時代だからこそ、未来ある子ども達に学ぶ喜びを届け、これからの社会に必要な力を身につけるガウディアの教育を、私達は広めていきたいと考えています。ガウディアにとって、そのためのMonoxerです。
Monoxerを用いた学びを加えることで家庭の満足度は確実に上がりますから、今後も入会促進や退会防止といった大事な役割を担ってもらいたいと思っています。