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京大ゼミナール 久保塾様 活用事例「職人気質な先生方を熱中させた、久保塾流のMonoxer浸透術」

 🏫 お客様情報

地域に根ざした個人塾として、各教室専属の熱意ある正社員教師が生徒一人ひとりの個性に合わせた指導を開業以来約40年に渡って実施。小規模ながらも柔軟な運営体制を活かし、きめ細やかな指導を通じて、阪神・北摂地域で高い合格実績を誇る塾として成長。

▼Monoxer活用シーン/科目

学年: 小5-6・中1-中3・高1-3  
科目: 英語・理科・社会・数学・実技
活用シーン: 家庭学習(定期テスト対策・入試対策・ 中学受験対策・英検対策)

📈 活用サマリ

導入目的:
・市場の変化に対応し、学力層に関わらず家庭学習の管理を行うため

目的の実現における課題:
・Monoxer全社導入に向けた組織内での合意形成 

取り組み:
・まずはオンライン講座や特定の教室での実力テスト対策など部分的な導入で成果を創出
事前に運用体制を整え、社員全員に当事者意識を持ってもらうために社内広報を実施
職人気質な講師陣を巻き込むために、Monoxer推進側が一丸となって様々な会議体で発信を継続

効果:
・学習効率が高まり、授業時間が短縮
・ Monoxerにより勉強が苦手な層の学習時間が増加
・24年度現在、Monoxerが久保塾様における講座の大部分に活用されている

▼今回お話を伺った方

竹内一仁(かずひと)様 支援部門長(教務責任者)

支援部門長として教務と広報の責任者をご担当。仕事においては、生徒たちの成績向上を常に考え、部下に対して気を遣いつつも必要なことは伝え、適切なコミュニケーションを心掛けているとのことです。趣味は機械いじり、音楽鑑賞、料理で、休日はこれらを楽しんで過ごされているとのことです。

梶岡伸行(のぶゆき)様 総務主任/DX推進室(Monoxer推進者)

文系科目の授業を担当しながら、Zoomオンライン授業やICT教材の導入、新規事業の立ち上げ、総務業務まで幅広く担当。生徒が楽しく通える環境や講師が働きやすい職場作りを大切にしているそうです。趣味は釣りで、美しい自然を愛しており、休日はご家族と過ごしたり、釣りを楽しまれているとのことです。

目次[非表示]

  1. 【導入目的】市場の変化に対応し、家庭学習の「管理ツール」としてMonoxerを魅力に
  2. 【効果実感】家庭学習の効果があがり、生徒の保護者からも強い支持を得る
  3. 【活用方針】Monoxerを幅広く活用、あらゆるカリキュラムに対応させる
  4. Monoxer組織浸透の変遷について
  5. 今後の展望

【導入目的】市場の変化に対応し、家庭学習の「管理ツール」としてMonoxerを魅力に

-40周年を越えた久保塾様の成り立ちについてお伺いできますでしょうか?

-竹内様
久保塾は40年以上の歴史を持つ塾で、元々は中学受験と高校受験を集団で両方見ていた塾でした。現在は6教室を展開しています。塾長の久保は、講師たちに自由に教えることを許可し、それぞれの教室毎に教材を選び、プリントを作るという独自の文化がありました。特に昔は職人の集まりといった感じで教室間での連携はあまりなかったようです。

-梶岡様
当初、教室間でのライバル意識が強く、模試の結果で(久保塾内の)他の教室に負けたなどと競い合う話もありました。その後、2000年代から2010年代にかけて徐々に教室間での連携が進むようになりました。

- 職人気質な個人事業主のような先生が多かったのですね。その後の変遷について教えてください。

-梶岡様
かつては難関校を目指す生徒が多かったのですが、近年は市場全体の変化も相まって、通塾してくる生徒層も変わり、従来の方法では対応が難しくなりました。そのため、新たな生徒層に対して適切な指導を行う必要性に迫られました。ICTツールを活用することで、効率的な学習管理ができないかと考えるようになりました。

-Monoxer導入のきっかけについて教えてください。

-梶岡様
これまで手をつけにくかった部分である「生徒たちの家庭学習をどう管理するか」という課題が、Monoxer導入の大きな背景にありました。また、生徒たちの学習時間を増やすとともに、先生とのコミュニケーションの機会も増やしていきたいという目的もありました。特に、定期テスト前に「何を勉強すれば良いかわからない」という声が多く、こうした生徒に対して具体的な指導が必要だと感じていました。そのため、はじめはMonoxerを「管理ツール」として魅力的に感じ、導入を決めたのです。

 

【効果実感】家庭学習の効果があがり、生徒の保護者からも強い支持を得る

-2024年度から全教室へ本格導入されたばかりかと思いますが、Monoxer導入による具体的な効果実感があれば教えてください。

-竹内様
各教室でMonoxerを通じた指導へ熱狂的に取り組む先生が増えています。例えばですが、授業でかなりの時間を割いていた不定詞・動名詞の学習がMonoxerで効率化されました。算数・数学の公式も全てBOOKにまとめ、タスクとして取り組ませることで、生徒の学習効果が高まっています。

久保塾では年間2回保護者の方向けのアンケート*を実施しています。2024年6月に実施した保護者アンケートではMonoxerに関しても「先生からのメッセージが子どもの励みになっている」や「勉強時間が増えた!」という喜びの声がありました。実際に定期テストで主要教科のみならず実技教科においても点数が向上しており、テスト期間中の学習管理ができるメリットを感じています。

*保護者アンケートについて・・・年間2回 保護者アンケートを実施(毎年6月と12月頃)。そのアンケート内で「当塾について評価いただける点がございましたら記入をお願いいたします。【任意】」という項目がありMonoxerに関しても回答をいただけたとのことです。


保護者アンケートより抜粋

【活用方針】Monoxerを幅広く活用、あらゆるカリキュラムに対応させる

-久保塾様における24年度 現在のMonoxerの活用方針について教えてください。

-梶岡様
活用の軸となるのは、集団指導に通う中学生全学年です。学校の定期テスト対策を主目的に、英理社と実技教科の学習をMonoxerで取り組んでいます。

また、生徒は受講している教科に関係なく、英理社実技すべてをMonoxerで学習できるのが特徴です。例えば理科を受講していない生徒にも理科のタスクを配信することで、自分で学習する機会は作れますよね。その結果、生徒たちが思う通りに受験で成果を出してくれたら塾として何より嬉しいです。受験学年になると、入試対策演習にシフトしていきます。

その他、Monoxerで学習するシーンはかなり幅広く、中学受験生や大学受験生、自立型の新業態への通塾生や英検対策など、久保塾に通う生徒のほとんどがMonoxerで学習する機会があることになります。

2024年度 モノグサ活用の全体像

Monoxer組織浸透の変遷について

-ここからはMonoxerをどのように組織内で導入、推進されていったかをより詳しくお伺いさせてください。

【導入期】オンライン授業での成功体験の後、全社導入に向けて一部教室でのトライアルを実施

-先ほども少しお伺いしましたが、Monoxer検討段階の様子について教えてください。

-梶岡様
Monoxerは最初22年度から緑丘南教室の定期テスト対策で社会の勉強が苦手な生徒向けに使用しましたが、生徒にやらせきれず成果は半端なものでした。その後、中学受験の5、6年生のオンライン授業(社会)で利用したところ、オンライン授業との相性が良く、生徒たちとMonoxer上で積極的にコミュニケーションを取ることで成功体験を得られました。さらに、高校生のオンライン授業(英語)でも導入し、高校生には隙間時間を効率よく利用できる点、小中学生ほどの管理を必要としないことがわかりました。

- オンライン授業でのMonoxer活用でまずは成功体験があったのですね。その後の導入推進は順調に進んだのでしょうか?

-梶岡様
オンライン授業での成功体験の中でも特に英単語学習での利用に向いていると考え、23年度に向けて全社規模での導入を検討しました。しかし、現場の講師陣からの反対で見送ることになりました。端末での学習自体や紙に書かないことへの抵抗感、管理の手間など、懸念事項が様々あったのだと認識しています。

その後、六甲教室で夏休み明けの実力テスト対策としてMonoxerを利用しました。夏期講習期間中に積極的に運用した結果、平均点の底上げに成功しました。さらに、これまで勉強を苦手としていた生徒たちが勉強の楽しさに目覚めるなど、副次的な効果も見られました。

一方で、運用面では課題が残りました。教室の職員全員参加で、曜日ごとに担当を決め、モニタリングから声掛けまで実行してもらう方針だったのですが、実際は一部の職員に業務が集中してしまっていました。この一連の取り組みを通じて、事前に運用体制を整え、社員全員に当事者意識を持ってもらうこと、社内広報の重要性を痛感しました。

【展開期】職人気質な講師陣の理解を得るため、地道に社内での広報活動を徹底

-その後、全社導入に向けてどのように取り組まれたのか教えてください。

-梶岡様
教室責任者が集まる会議体や文系・理系の指導責任者が集まる場で、積極的にMonoxerについての話をする機会を作ることで、導入準備を進めてまいりました。とにかく泥臭くあらゆる会議でMonoxerという単語を言い続けました(笑)。

当初、英単語学習から導入を進めたことで「文系のためのもの」という認識も一部であったのですが、理系担当である竹内が入り込み、みんなでMonoxerをしっかり使っていこうと呼びかけ続けたのがとても大きかったです。Monoxer活用に関する呼びかけ自体は現在進行形で継続しています。

また、Monoxerについての使い方をまとめた資料を作成し、共有するなど、Monoxerの有用性を感じる機会を何度も作ることで、理解者や賛同者を地道に増やす活動も行っていました。オリジナルのタスクを作り配信するための研修会を開催したのは効果的だったと思います。冒頭にお話しました通りで職人集団的な塾なため、先生方が各々作り溜めてきたプリントが膨大にありまして、それらをMonoxerに置き換えて便利に集計できるというのは親和性が高かったです。

-竹内様
24年度の本格導入に先駆けて、23年度後半から理科、社会の苦手な中3生に対して、任意でMonoxerを提供したところ、けっこうな割合で選択してもらえたことも大きな後押しとなりました。生徒たち自身も受験前の理社に対しての課題意識があったのだと思います。コミュニケーション機能でモチベーションを促進しつつ、実際にMonoxerを使ってもらえる実感が徐々に沸いてきました。梶岡も言っておりましたが、Monoxerに限らず塾の講師は泥臭さがないと成績があげられないと感じています。

-その他に組織内でのMonoxerを浸透させるためのポイントがあれば教えてください。

-竹内様
あくまで成功の秘訣は私たちから各講師へは「熱量をもって伝えるが、強制はしない」ようにしています。久保塾の講師は職人気質なこともあり、元々やらせ切る力は強いので。各講師が自分なりの使い方でMonoxerを利用しているようです。

💡 活用ポイントのまとめ
まずはオンライン講座や特定の教室での実力テスト対策など部分的な導入で成果を創出
事前に運用体制を整え、社員全員に当事者意識を持ってもらうために社内広報を実施
職人気質な講師陣を巻き込むために、Monoxer推進側が一丸となって様々な会議体で発信を継続

今後の展望

-今後の展望についてお伺いできますでしょうか?

-梶岡様
久保塾は ”面倒見の良い塾” というのが売りです。そのように謳っている他社様もありますが、久保塾は授業時間の長さなどから本当に「面倒見が良い」と思っています(笑)。

講師は基本的には教室間の異動をしないのが特徴で、密に講師が細かく声掛けたり、コミュニケーションを通して人と人とのつながりを持ち続けることが出来ています。面倒見の良さに磨きをかけていく意味でもMonoxerの管理画面の進化には期待しています。

-竹内様
Monoxerの利用教科がまだ限定的で、数学が十分使えていないと感じています。数学でもっと上手な活用方法を考えて、実践していきたいと思います。

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