
麗澤中学・高等学校様 活用事例「やり切る力」を育成し、英語学習において過去最高を更新。学力の底上げと上位層のさらなる伸長を両立させた「勝利の方程式」とは?
導入組織について
千葉県柏市にある私立の中高一貫校。「国際的日本人」の育成を教育理念の一つに掲げ、 英語を母語とする専任グローバル教員が在籍し、中学修了時までに英検準2級以上の取得を目標とするなど英語教育に注力している。また、コミュニケーション力と情報処理能力を鍛えて分析的思考力を高める「言語技術教育」にも力を入れている。 |
活用サマリー
Monoxer活用シーン/科目 | -学年:中学1~3年・高校1~3年 |
|---|---|
導入目的 | ・生徒一人ひとりの理解度に応じた学習支援の実現 。 ・生徒が自立的に学習に取り組む仕組みの構築。 ・生徒の「やり切る力」を育て、学年全体の学力の底上げ。 |
課題 | ・基礎となる語彙や文法習得において、生徒ごとの習得度の差が生じたり、「覚えたつもり」で学習が止まってしまっていた。 ・紙に書いたり赤シートで暗記したりする学習では、家庭学習の質が個人に委ねられ、学年全体で学力にばらつきが生じていた。 ・生徒自身の理解度の認識と実際のテスト結果に乖離が生じやすく、学力下位層の固定化につながっていた 。 ・語彙や文法といった基礎定着の不十分さが応用問題に取り組む段階でのつまずきの要因になっていた 。 |
取り組み | ・評価制度と連動した学習設計により生徒の自立的な学習を促進させた。 ・スピーキング機能を活用して生徒のアウトプット機会を拡張した。 ・学年、教科の枠を越えて管理画面を共有し、生徒の学習状況を学校全体で把握できる体制を構築した。 |
効果 | ・英語科目の外部模試において複数学年で過去最高水準の成績を記録し、同時に、学力分布における下位層の割合が減少。 ・「言語技術」の授業で培われる論理的思考力とMonoxerでの語彙強化が組み合わさり、英語能力テストのライティングスコアが全国平均を大きく上回った。 ・英語に苦手意識を持つ生徒でも取り組みやすい環境が整備され、自立的な学習習慣の定着につながった。 ・英検®1級合格者がでるなど、上位層のさらなる伸長にも繋がった 。 |
今回お話を伺った方

川部 翔 先生(英語科教諭)
・高校1年、3年の英語担当、男子寮担任、道徳科主任
・Monoxer運用の全体設計を主導
・「仕事で大切にしていること」:
「安心して挑戦できる雰囲気づくり」を大切にしています。
英語が得意な生徒も苦手な生徒も、自分なりに前向きに取り組めるよう、一人ひとりとの対話や小さな成功体験を意識しています。
また、日々の授業や学校生活を通して、生徒の可能性を引き出せるよう努めています。
・「休日の過ごし方、趣味」:
休日は家族と出かけたり、美味しいものを食べに行ったりしてリフレッシュしています。映画や音楽、スポーツ観戦も好きで、気分転換をしながら授業のアイデアを考えることもあります。

松谷 樹 先生(英語科教諭)
・高校1年の英語を担当、高校1年担任、テニス部顧問
・「仕事で大切にしていること」:
生徒が自分の意思で頑張れる環境を作りたいと考えています。授業で読解を行う時は楽しい要素や答えが気になる仕掛けを作り、できるだけ主体的な学びになるように心がけています。クラス担任としては生徒一人一人とコミュニケーションを取ることを大切にしていて、雑談からも生徒の関心や考えを理解したいと考えています。
・「休日の過ごし方、趣味」:
テニス部の顧問になってから自分自身もテニスを始めました。教職員同士でテニスをすることもあり、楽しく練習しています。また、観葉植物が好きで、休日は水やりや植え替えをしながらのんびりと過ごしています。
【導入目的】「覚えたつもり」をなくし、基礎定着の土台を作る
ーまず、御校の特色について教えてください。
川部先生:
麗澤中学・高等学校は、「国際的日本人」の育成を教育理念の一つに掲げ、特に英語教育に力を入れています。麗澤が目指す英語力とは、「英語をコミュニケーションツールとして使いこなす力」です。そのために、英語を母語とする専任グローバル教員が在籍しており、生徒が積極的に英語を使う機会を設けながら4技能5領域を磨いていきます。
また、中学から「言語技術(Language Arts)」という授業を取り入れ、文章の要約やパラグラフライティングに取り組み、物事を構成する要素を分析・考察する力を鍛えます。
コミュニケーション力と情報処理能力を高めることで、さまざまな情報を統合して意図や考えを解釈していく、論理的思考力・批判的思考力を育てているのも特徴です 。
根底には、創立以来最も大切にしている「心の教育(道徳教育)」があります。麗澤では、学校生活におけるあらゆる活動を道徳教育の機会ととらえ、人間的な成長を目指して、日々道徳の実践を心掛けています。

ー御校が抱えていた課題と、Monoxer導入の背景を教えてください。
川部先生:
導入前は、英語学習の基礎となる語彙や文法習得においては、紙のテストや赤シートを用いた学習が中心でした。しかし、生徒ごとに習得度の差が生じたり、「覚えたつもり」で学習が止まってしまったりという課題がありました。
生徒自身の理解度に対する認識と、実際のテスト結果にも乖離が生じやすく、従来のような学習だけでは、家庭学習の質が個人に委ねられることになりがちでした。
こうした基礎定着の不十分さは、学力下位層の固定化や、応用問題に取り組む段階でのつまずきにつながる要因となっており、学年全体の底上げと上位層のさらなる伸長を両立するうえでの課題となっていました。
ーなぜMonoxerを導入したのでしょうか
川部先生:
Monoxer導入を決めたきっかけの一つに、学習の定着を実感できた出来事がありました。
トライアル期間中、教科書に出てくる例文を読んでいた際、英語の学力に少し不安のあった生徒が「no longer(もはや〜ない)」という表現の意味を的確に答えられたのです。なぜその意味を答えられたのか聞いたところ、「Monoxerの問題に出てきたから」と。
これまで紙のテストなどでも出していたのですが、Monoxerの特徴である、生徒一人ひとりの理解度に応じて出題形態を変えてくれる機能の方が、実際に生徒の知識になっているということを感じました。
Monoxerを通じて確実に単語が定着していれば、生徒たちはもっと深く読解やストーリー理解に入っていける、そう確信し導入を決めました。
また、特定の教員の経験や熱量に依存するのではなく、誰が担当しても生徒が着実に力をつけられる仕組みを学校として作っていきたいという思いもありました。

川部 翔 先生(英語科教諭)
【効果実感】外部模試で過去最高を更新。
ーMonoxer導入後、どのような成果を感じていますか?
川部先生:
外部模試において、複数学年で本校史上過去最高水準の成績を記録しました。それに加え、学力分布においても下位層の割合が減少し、学年全体の確実な底上げが数字として表れています。
これは、教員の学習支援体制の強化に加え、Monoxerによる学習習慣が生徒に根付き、基礎定着につながったことも一つの要因だと考えています。
Monoxerでの学習習慣の定着は上位層にも波及しており、英検®1級に合格した生徒は、Monoxerを活用して、英検®1級用の単語帳1冊分の記憶度を100%にするまで学習を継続していました。
管理画面からすべての項目が100%になっているのを見て、生徒の日々の積み重ねや頑張りをしっかり見ることができるのは、我々としても非常に誇らしい気持ちになりますね。
松谷先生:
技能別に見ると、特に顕著なのがライティング(英作文)の伸びです。本校が力を入れている「言語技術」の授業で培った構成力や論理的思考力に、Monoxerによる語彙力の強化が組み合わさることで、英語が苦手な生徒でも、自分の知っている単語を駆使して文章を書けるようになりました。
その結果、長文読解での内容理解や英作文への取り組みが進み、GTEC等のライティングスコアが全国平均を大きく上回って推移しています。
また、Monoxerは、小テストを行った際の結果が瞬時に反映されるため、生徒にとってもですが、我々教員にとっても採点や結果確認にかかる時間を大きく削減できるようになり、その分学習機会を増やせたり、即時に結果が出る部分を活かして、ゲーム感覚で生徒たちのテストへのモチベーションを高めることにもつながりました。

松谷 樹 先生(英語科教諭)
【活用方針】評価と連動し、「やり切る力」を育成する
ーMonoxerを活用する上で、最も大事にしていることを教えてください。
川部先生:
学校全体で一番大切にしていることにもつながるのですが、生徒の「やり切る力」を育成することを重視しています。そのため、本校ではMonoxer上での日々の学習進捗や記憶度を評価に反映させています。
Monoxerでの学習を「任意の課題」ではなく、日々の評価と結びついた学習として位置づけることで、生徒一人ひとりの自ら学習に取り組む動機付けを図っています。
また、単に“やらせる”のではなく、小テストや日々の学習を通じて「できた」という成功体験を積み重ねられるようにすることで、生徒たちが自然と学習を継続できる環境づくりを意識しています。
Monoxerでの学習を評価と結びつけることで、日々の積み重ねが可視化され、生徒たちが最後まで学習をやり切る習慣につながっていると感じています。
【活用のポイント①】テストと連動させ、学習を習慣化する
ー生徒たちはどのようなタイミングでMonoxerに取り組んでいますか?
川部先生:
学習データを見ると、圧倒的に多いのは「小テストの前日」と「テスト当日の朝」ですね。
現在、高校では単語と文法の両輪で試験を行っており、週に2回小テストがあります。
先に申したように、Monoxerの学習状況自体が成績評価の要素になっていて、且つ、別の成績評価の要素である小テストの出題範囲と連動させることで、生徒たちは少なくとも週2,3回は自らMonoxerで学習しています。
短いスパンでテストを実施することで、結果として生徒たちは頻繁にMonoxerに取り組むこととなり、それが基礎力の強化と学習習慣の定着に直結しているのだと感じています。
【活用のポイント②】スピーキング機能で「英語を話す恥ずかしさ」を克服
ー「スピーキング機能※1」はどのように活用されていますか?
松谷先生:
これまで、授業中の音読などでは、本当はスピーキングが得意なのに、綺麗に発音することを恥ずかしがり、授業中は周囲に合わせてわざとカタカナ読みをしてしまう生徒が一定数いました。
同時に、発音記号を読むのが苦手な生徒も、記号を見ても発音の仕方が分からないために、カタカナ読みをしてしまうこともありました。
しかし、Monoxerの「スピーキング機能」にある、発音を星3つで自動採点してくれる機能の活用を始めて、生徒たちの姿勢が変わりました。
一人で客観的に発音を確認し、星3つを目指して繰り返し練習できる環境が整ったことで、今では臆せずに英語らしい発音に挑戦する癖がついています。
文字と音が結びつくことで、英語への苦手意識を軽減するきっかけにもなっています 。

スピーキング機能の見本学習画面
【活用のポイント③】学校全体での情報共有による「学習支援体制の強化」
ー教員間では、どのように連携しているのでしょうか。
川部先生:
「特定の先生のクラスだからできた」という状態にならないよう、英語科の教員だけでなく、学年担任や部活動顧問にも管理画面を共有し、生徒の学習状況を学校全体で把握できる体制を構築しました。
進捗が遅れている生徒に対しては、クラス担任からも「〇〇の範囲、緑色(記憶度100%)までやろう!」のような、具体的に踏み込んだ声かけを行うなど、教科の枠を越えた連携を実践しています。
こうした学年横断での情報共有によって、生徒一人ひとりの状況に応じたきめ細やかな学習支援体制の強化が実現しています。
麗澤に入学し、このプログラムに沿って学習を進めれば確実に力がつくという「勝利の方程式」を確立し、どの教員が担当しても同様の成果が出る体制を作ることが重要だと考えています。
【今後の展望】「英語嫌い」をゼロに。他教科へも広がる自走の輪
ー最後に、今後の展望についてお聞かせください。
川部先生:
英語での成果を受け、2026年度からは古文や日本史など、他教科への導入にも拡大しており、すでに学校全体に前向きな輪が広がっています。私は、生徒や教員、そして保護者の方々など、みんなにとって「麗澤に入って本当に良かった」と思える成果につながるツールの一つとして、Monoxerを位置づけたいと考えています。
「麗澤に来てMonoxerと学校の授業をしっかりやり切れば、学力は確実に伸びて受験も上手くいくし、受験英語だけじゃなく、その先の実践的な英語力もしっかり伸びる」と生徒たちが確信を持てる、「勝利の方程式」のような仕組みを確立していきたいです。
今後も新しいツールや手法を取り入れながら、生徒一人ひとりの努力が確実な成長に繋がる環境を、学校全体で育てていきたいです。
松谷先生:
私の目標は「英語嫌いをゼロにする」ことです。
教員として指導していく中では、できる生徒を伸ばしたいと思いつつも、苦手な生徒がいると授業のレベルや進度をゆっくりめに合わせてしまうことも往々にしてありました。
クラス全体の学力を引き上げることが授業全体のレベルを上げることにもつながり、それがひいては英語が得意な生徒の学力伸長にもつながると考えています。だからこそ、Monoxerを使って最低限覚えなければいけない例文や単語、文法を確実に定着させ、学年全体で底上げを図っていくことが大きな目標です。
そうして、みんなで前向きに切磋琢磨できる学習集団を作っていきたいと考えています。





