入社前後の教育をMonoxerで一貫提供。業界未経験者の不安を解消し、入社意欲の向上を実現。

「建設業界の価値観・スタンダードを我々が変える」をミッションに掲げ、人材派遣サービスの枠を超えた価値を創造する株式会社ウィルオブ・コンストラクション様は、本格化する業界の人手不足解消のため、DX活用と人材育成に力を注いでいます。今回は、Monoxerを活用し、入社意欲の向上を目指した内定者フォロー先進事例についてお話を伺いました。(本記事は、2025年7月2日取材時の内容になります。)


お客様情報
⚫︎企業名:株式会社ウィルオブ・コンストラクション
⚫︎ 業種:人材派遣
⚫︎ 従業員規模:1000~4999人
⚫︎ 取材ご対応者様:中途採用部未経験採用グループ リーダー 杉村衣菜 様

Monoxer活用シーン
⚫︎推進部署:中途採用部
⚫︎学習者属性:技術部門内定者
⚫︎学習者数:年間1000名ほど
⚫︎活用シーン:入社意欲の向上を目指した内定者フォロー
⚫︎Monoxer導入年度:2024年


導入事例サマリー

導入背景(目的・課題)

⚫︎ 業界未経験の応募者が多いなか、入社前に抱きがちな「未経験業務への不安」を解消し、入社意欲の向上につなげることを目指した。

⚫︎ 入社前から事前学習の機会を提供することで、建設業界へのスムーズな適応を促すとともに、他社との差別化も図った。

取り組み

⚫︎ 入社約2カ月前から入社後研修までの期間を通じて、建設業界の用語や配属面談での確認事項など、業務に必要な知識を一貫して学べるコンテンツを提供。

⚫︎ 1回あたりの学習時間は約2分で完結するよう設計。

効果

⚫︎ 中途採用者の7割以上の不安の解消を実現。
⚫︎ Monoxerの学習傾向と入社意欲には関連性があり、データを活用したフォローアップを実施できるように。

【導入背景】業界未経験者の不安の解消、入社意欲持続につながる解決策を求めて

ーー杉村様が所属する部署のミッションや目標を教えてください。

弊社は、「建設業界の価値観・スタンダードを我々が変える」をミッションに掲げ、自社で正社員を雇用し、雇用した正社員の方を建設業界へ人材派遣する正社員派遣のビジネスを行っているほか、建設業界に特化した求人メディア「施工管理求人ナビ」やWEBメディア「施工の神様」を運営しています。
人材派遣サービスを通じて、経験者に限らず未経験の方々も活躍できる業界へと変革を促し、建設業界にポジティブなインパクトを与えていくことを目指しています。

私の所属する部署は、未経験から建設業界で施工管理職に挑戦する方の採用を行っています。
求職者の中には、「手に職をつけたい」と考える方が多くいらっしゃいます。中でも施工管理は、実務を通じて知識やスキルを身につけられる仕事であることから、未経験の方からの応募も多く見られることが特徴です。
そのような方々が入社前に抱く「未経験業務への不安」を解消し、入社意欲を高めてもらうことを目的にMonoxerの導入・活用を始めました。また、入社前から事前学習の機会を提供することは、建設業界への適応力を高めるだけでなく、他社との差別化にもつながる理由の一つになると考えています。

ーー入社意欲を高める上で「入社前の学習環境の改善」に注目し、重視することを決めたのはなぜですか?

大きく3つの観点で理由があります。
一つ目は他社との差別化です。弊社が独自で運営している研修などの教育プログラムは社員からも非常に好評であり、入社前から他社で取り入れていないような手厚い学習環境を用意することが弊社の強みをさらに輝かせるのではないかと考えました。

二つ目は、業界未経験者の不安の解消です。「この業界で自分はやっていけるのだろうか」という不安は、新たな業界に挑戦する方には必ずつきまといます。建設業界は日常生活で耳慣れない専門用語が多く飛び交う業界です。また「施工管理職」という職種も、名前を聞いただけでは業務内容がイメージできないため、不安につながりやすい部分があります。しかし、入社前の学習環境が整っていれば、「未経験者の受け入れ環境が整備されている」と安心してもらえますし、実際に学習することで理解が進み、業務のイメージも掴めてくるのではと考えました。

三つ目は、入社前フォローの強化です。入社前に内定者の方とコンタクトをとる回数は限られています。私は内定者の入社までのフォローアップを行うサポートチームのリーダーでもあるのですが、入社前のやりとりは書類確認や入社までのフローの説明など、限られた内容で完結してしまいます。しかし、Monoxerという学習ツールを通じて、内定から入社までの期間をただ待つ時間ではなく、「自分がここで働く準備を整えていく時間」として前向きに過ごしてもらうことできるのではないかと考えたのです。

ーーMonoxerを導入する前は、内定者に向けてどのようなフォローを行なっていたのでしょうか。

主な接触機会は3つでした。そのうちの2つはサポートチームが行うオンラインの「ウェルカムオリエンテーション」と「入社前オリエンテーション」です。前者は先ほどお話したような書類確認と入社にかかわる事項の説明、後者は8人程度のグループを対象に、メンバーの自己紹介や交流、業務に関わる動画の閲覧などを行うものでした。残りの1つは、よりマッチング度の高い就業先を選定するために行う電話面談です。

ーー内定者フォローのためにMonoxerを導入することへの懸念はなかったのでしょうか?

「内定者にいきなり難しい問題を出してしまうと、不安を解消するどころか不安を増幅させてしまうのではないか」という懸念はありましたが、難易度にさえ気を配ればそのような事態にはならないだろうと考え、大きなハードルにはなりませんでした。

実際、導入後の内定者とのコミュニケーションでは、Monoxerに対してマイナスの反応は全くありません。これには、あくまで内定者の方の自主性に任せ、学習ノルマやペナルティなどを一切課していないこと、入社後の研修や資格取得学習でも一貫して利用するツールであると伝達していることも影響しているかもしれません。

【取り組み内容】入社前、入社後研修、資格学習期間まで一貫。Monoxerで「業界に親しむ」

ーーMonoxerを使った内定者の学習内容を具体的に教えてください。

まず、入社月毎のグループを作成し、入社2ヶ月前から学習を開始する流れになっています。大体1グループが80名から100名程度で、入社1ヶ月後の研修修了までが主な利用期間です。

現在用意している学習コンテンツは、業界用語、配属に関わる面談での確認事項など、入社前で9個です。研修期間になると建築基礎とビジネスマナーが加わり11個、希望される方には最大で27個のコンテンツが学べる状態になります。1回あたりの学習時間はおおよそ2分程度で終えられるものになっています。

ーー皆さんの学習頻度はどのくらいですか?

頻度や回数は人によって様々です。学習量が多い方を見ると、「こんなに頑張ってくれているんだ」と嬉しくなりますし、反対に学習量が少ない方については、「もしかしたらまだ不安や悩みがあるのかもしれない」と想像することもあります。
そうした気づきは、内定者とのコミュニケーションをとるうえでの大切な参考情報になっています。

ーーMonoxer上の学習コンテンツを作成するにあたって、工夫されたことを教えてください。

何よりも「取っつきやすい」と感じていただけるように工夫しています。さきほども申し上げましたが、専門用語が多く分かりづらい業界ですから、問題の難易度を高くしすぎないように配慮しています。また、各コンテンツ名も学習意欲が湧きやすいように、まずはやってみようと思える、堅苦しくない、親しみやすいものにしています。

【効果実感】中途採用者の7割以上の不安の解消を実現

ーーMonoxer活用の効果について教えてください。内定者の不安解消にはつながったのでしょうか?

はい。入社時にアンケート調査を行っていますが、そこで「入社前に不安を感じていた方」の、実に7割以上の方の不安が解消されたという結果が出ています。こちらは2025年5-6月のデータですが、他の月でも同様の結果が見られています。

ーーコンテンツや運用方法含め、ウィルオブ・コンストラクション様独自の活用をしていただいておりますが、モノグサの運用サポートはお役に立てましたか?

手探りで活用方法を模索する中、御社CS担当者様は弊社側からの要望をもとに沢山の案を考えてくださり、弊社データとの連携・分析もしていただけました。ここまでの活用ができたのは、担当の方の尽力のおかげです。

ーーお言葉、とても嬉しいです。Monoxer運用を重ねることで見えてきた傾向、そこに対する施策などはありますか?

データが蓄積されてきたことで、Monoxerの学習状況が入社意欲とつながっていることが明らかになってきました。そこで、入社予定日の3週間前に学習回数の低い方がいた場合に採用担当にアラートで通知する、BPO部門に協力を仰いで学習者へ「ファイト!」「頑張って!」などのアクションを送ってもらう、小テストを配信してコミュニケーションを取るなどの入社意欲向上に向けた取り組みを新たに始めたところです。

【今後の展望】入社意欲の向上を目指した、学習傾向に基づく施策を模索

ーー今後のMonoxerの活用予定や次の目標について教えてください。

繰り返しになりますが、Monoxerの学習傾向と入社意欲の関連が見えてきましたので、どのような手立てを講じることが入社意欲向上の改善に有効なのかーー例えば、学習回数に応じたリアクション送信や問題の追加配信が意欲喚起につながるのか、それとも個々の学習者のレベルに応じた細分化したクラス分けが重要なのかーー模索を続けていきたいと考えています。

株式会社ウィルオブ・コンストラクション様では
幅広いシーンでMonoxerをご利用いただいております。

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