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全34校へ広がるMonoxer活用。鹿屋市が進める「使われるICT」の定着支援

鹿児島県鹿屋市では、市内の全小中学校34校、9,050名の児童生徒を対象にMonoxerを導入しています。
全市での活用開始後、月間学習者率は4月の41.2%から、5月には64.6%、6月には78.8%へと上昇。7月も77.3%と、
7割を超える水準で推移しています。
また、7月末時点で学習者登録率は94%。さらに、全34校のうち、週次学習率50%以上となった学校は最大27校にのぼりました。
一部の学校だけで利用が進んでいるのではなく、市内の幅広い学校でMonoxerが実際の学習に取り入れられています。
一方、ICTは導入するだけで自然に使われるようになるものではありません。授業や家庭学習の中に取り入れられ、日々の学びの一部として
定着していくためには、学校現場への継続的な支援が欠かせません。
鹿屋市では、教育委員会、学校、ICT支援員、モノグサが連携し、それぞれの学校の状況に合わせながら活用を支えてきました。
その結果、大規模校から小規模校、特別支援学級まで、それぞれの現場に合った活用が生まれています。
今回は、市内全34校へMonoxerの活用を広げるための取り組みと、その先で見え始めている学校現場の変化を紹介します。

月間学習者率は4月の41.2%から7割超へ。市内各校で活用が広がる

鹿屋市では、市内すべての小中学校34校でMonoxerを導入しています。
活用開始直後の4月には、月に1回以上Monoxerで学習した児童生徒の割合を示す「月間学習者率」は41.2%でした。
その後、5月には64.6%、6月には78.8%まで上昇。7月も77.3%と、7割を超える水準で推移しています。
また、児童生徒がMonoxerにログインした割合を示す「学習者登録率」は94%となりました。さらに、学校単位で見ても活用が広がって
います。
全34校のうち、1週間に半数以上の児童生徒が学習する「週次学習率50%以上」となった学校は、最大27校にのぼりました。大規模な学校だけが全体の利用率を押し上げているのではなく、市内のさまざまな学校で継続的な学習が生まれています。
実際に、市内でも比較的規模の大きい第一鹿屋中学校や鹿屋東中学校だけでなく、小規模・複式学級で学ぶ大黒小学校でも、それぞれの授業や
児童生徒に合わせた活用が進んでいます。
では、全市一斉導入から、実際に学校で「使われる」状態へつなげるために、鹿屋市ではどのような取り組みを行ってきたのでしょうか。

「導入して終わり」にしない。市全体で学校の活用を支える

鹿屋市が重視してきたのが、各学校に活用を任せきりにするのではなく、市全体で継続的に支援することです。
導入にあたっては、教育長から教育委員会、各学校へ活用方針を共有。校長研修会や教頭研修会でも、学校の管理職を含めてMonoxerへの
理解を深めてきました。さらに、日々学校を支援するICT支援員とも連携しています。
操作方法を教えるだけでなく、先生や児童生徒が初めてMonoxerを使う場面にも入り、スムーズに学習を始められるようサポートして
きました。市全体の活用状況も継続的に確認しています。
活用の進み方が緩やかな学校については、教育委員会から管理職へ個別にヒアリングを行い、「どのような点で困っているのか」「どのような
支援が必要なのか」を確認し、それぞれの学校の状況に合わせてフォローを行っています。
モノグサも、活用の段階に応じて内容を変えながら、オンラインでの合同研修会を複数回実施しました。また、早い段階から活用が進んだ学校の実践を事例としてまとめ、市内の学校へ共有しています。
大規模校、小規模校、教員の年齢層などが異なる複数の事例を紹介することで、先生方が「自分の学校でもできそう」と具体的にイメージできる情報を届けてきました。
鹿屋市で日常的に使われている情報共有ツールでも、Monoxerの機能や活用方法、研修会の案内などを継続的に発信しています。
一度の研修で活用を求めるのではなく、学校の状況を確認しながら必要な支援を重ねる。こうした取り組みが、市内各校での活用を支えて
います。

先生にとってのハードルを下げ、日常の授業へ

学校現場では、まず先生が実際に使ってみることが、その後の活用につながった例もあります。

第一鹿屋中学校|漢字小テストをMonoxerへ。日常の業務も軽減

第一鹿屋中学校では、これまで授業冒頭の5分間で実施していた漢字の小テストを、Monoxerでの学習へ置き換えました。
紙の小テストでは、問題の作成や印刷、配付、回収、採点、点数の記録など、実施するたびにさまざまな作業が発生します。
毎回10分の小テストの準備時間がなくなることで年間20時間以上の時間が生まれ、先生が生徒の学習状況を見ることに時間を使いやすく
なりました。生徒にも変化が生まれています。
授業中だけでなく、生徒から「Monoxerをやっていいですか?」と声が上がるなど、自ら学習に取り組む姿が見られるようになりました。
担当する先生からは、周囲に使っている先生が少ない段階では最初のハードルを感じることもある一方、実際に使ってみると操作は難しく
なかったという声も聞かれています。
まずは使ってみる。その経験を先生同士で共有していくことも、学校内で活用を広げるきっかけになっています。

鹿屋東中学校|ICT支援員とともに「最初の一歩」を支援

鹿屋東中学校の特別支援学級では、Monoxerを使い始める際、ICT支援員が授業へ同席しました。先生、生徒、ICT支援員の三者で、
初回ログインから最初の学習までを一緒に進めています。
ICTの活用経験や得意不得意は、先生によって異なります。すべての先生が最初から一人で使いこなすことを求めるのではなく、必要な
タイミングで周囲が支えることで、最初のハードルを下げる。こうした体制も、市内各校への活用の広がりを支えています。

「使われる」その先へ。児童生徒の学びにも変化の兆し

継続的にMonoxerを活用している学校では、利用が広がるだけでなく、児童生徒の学びにも変化が見え始めています。

串良中学校|英単語の定着から、リスニングや英作文にも変化

串良中学校では、これまで授業冒頭にプリントで行っていた英単語学習をMonoxerへ移行しました。
継続して活用する中で、英単語の小テストの平均点にも向上が見られています。
さらに、教科書本文のリスニングでも聞き取れる単語が増えたり、英作文で翻訳機に頼らず自分で英文を書こうとしたりする姿が
見られるなど、単語を覚えることだけにとどまらない変化も生まれています。
基礎となる語彙が定着することで、その知識を使って「聞く」「書く」といった次の学習につながっていく。そうした変化の兆しが
見え始めています。

大黒小学校|「記憶度」が、自ら学習を続けるきっかけに

小規模・複式学級の大黒小学校では、漢字や社会科など複数の教科でMonoxerを活用しています。
漢字では、筆順テストに合格する児童が増え、その後に実施した紙の漢字テストでも点数の向上を実感しています。
社会科でも、Monoxerで学習した単元のテストに変化が見られました。また、テスト結果だけでなく、児童の学習への向き合い方にも変化が
生まれています。
Monoxerでは、自分が学習した内容をどの程度記憶できているかを「記憶度」として確認できます。
自分の状態が目に見えることで、これまで家庭学習にあまり取り組まなかった児童が苦手な教科にも挑戦したり、自ら学習状況を先生に確認
したりするなど、自発的に学習へ向かう姿が見られるようになっています。

学校で始まった学習が、家庭にも広がる

鹿屋市では、学校の中だけでなく、端末を持ち帰った家庭学習での活用も進んでいます。
大黒小学校では、児童から「家でもMonoxerで学習したい」と、端末の持ち帰りを希望する声も聞かれるようになりました。
第一鹿屋中学校では、今年の夏休みから端末の持ち帰りを開始しました。端末の故障などの大きなトラブルなく夏休みを終えています。
夏休みにはMonoxerを使った課題も配信し、夏休みの途中でもリアルタイムで取組状況を確認できる点でこれまでとの違いを感じています。 
家庭でも、Monoxerでの学習状況を踏まえて保護者が児童へ声をかけるなど、学校で始まった学習が家庭へつながる場面も生まれています。
鹿屋市では、家庭のWi-Fi環境に左右されないLTEモデル端末を採用するなど、児童生徒が学校内外でICTを活用して学べる環境づくりも進めて
います。

「導入したICT」から、一人ひとりの日々の学びを支えるICTへ

市内全34校への導入から、学校現場での活用へ。
鹿屋市では、教育委員会から一律に活用を求めるだけではなく、管理職への働きかけ、ICT支援員による現場でのサポート、学校ごとの状況に
応じたフォロー、学校同士の事例共有などを重ねながら、Monoxerの活用を支えてきました。
月間学習者率は4月の41.2%から、6月には78.8%まで上昇し、7月も77.3%と7割を超える水準で推移しています。さらに、全34校のうち
最大27校で週次学習率が50%を超えるなど、活用は一部の学校にとどまらず、市内各校へ広がっています。
そして、その先では、教員の業務負担の軽減や児童生徒の自発的な学習、基礎知識の定着など、学校ごとにさまざまな変化も見え始めています。
今後も鹿屋市とモノグサは、各校での活用を継続して支援するとともに、2027年1月に実施予定の鹿児島学力・学習状況調査なども踏まえ、Monoxerの活用と学習面の変化について継続的に検証していきます。