Table of Contents
活用ポイント
- カラー図などを挿入して、飽きない勉強法を確立
- データ分析の結果をもとに生徒たち一人一人の特性を観察
- Monoxerの導入で従来のスタイルにとらわれない自由な学習形式を採用
導入による効果
- 子どもの興味・関心を引く問題でモチベーションアップ!苦手科目を好きになった子も
- 分析結果をもとに、子どもたちとコミュニケーションを取りやすくなった
- 子どもたちの特性に合わせた自由な勉強法で成績アップをサポート
Monoxer導入のきっかけは、人では難しいことができると思ったから
Q.細田先生と渡部先生はリトルステップでどのような業務に携わっているのでしょうか?
<細田先生>私はリトルステップの代表で、業務としてはマネジメントやMonoxerのデータ分析などに携わっています。Monoxerの問題では、社会と理科、英語の担当をしています。
<渡部先生>私はリトルステップの小・中学校の塾長を務めています。細田先生と分担でMonoxerの問題制作も行っていて、国語、算数、理科、社会、時事問題などの作成にも携わっています。
.<細田先生>私も渡部先生も、こうした内部業務とは別に、塾の講師として、指導も担当しています。
Q.学習塾を立ち上げたきっかけは何だったのでしょうか?
<細田先生>はじめは中学生向けの学習塾からスタートしたのですが、大きな場所を借りられることになったので、小学生の学習塾とダンススクール、大人向けのヨガスクールを始めることにしました。学習塾については、現在勇退された方が元教員で、私と知り合った時に「一緒に塾をやろう」という話になったのがきっかけです。
Q.学習塾とダンススクール、ヨガスクールを一緒に立ち上げた理由は何ですか?
<細田先生>ダンススクールについては、当時小学生の女の子が多く通塾していたのが理由ですね。ダンススクールをやれば、学習塾にも興味を持ってもらえるかなと思いました。地域に野球やサッカーができる環境はありますが、ダンススクールのような場所はあまり無かったため、地域の方々から好評をいただいてます。ヨガスクールは、子どもたちが学校に通っている間の空いた時間を有効活用したいというのが理由です。
実際に複合スクールにしたら、ダンスから塾に興味を持ち始めた子や、その逆のパターン、あるいはヨガスクールに通う女性のお子さんが通塾を始めるなど、双方向につながるケースも多く見られました。
Q.リトルステップでは1年前からMonoxerを利用しているとのことですが、導入のきっかけは何だったのでしょうか?
<細田先生>教育ニュース媒体で、Monoxerの記事が紹介されているのを読んだのがきっかけで知りました。そこから、サービスの詳細を知り、人では難しいことがたくさんできるなと思って興味を持ちました。
たとえば問題の採点が楽になったり、リピート学習によって培った生徒のデータを分析したりするのは、Monoxerならではの特徴です。
最初は使い勝手がわからなくて思うような結果が出ないときもありましたが、機能やデータを使いこなせるようになったら、かゆいところに手が届くようになりました。
Monoxer活用で生徒が飽きずに取り組める学習スタイルを確立
Q.リトルステップではMonoxerをどのように活用しているのでしょうか?
<細田先生>最初のうちはテキストベースで作った問題や単語の一問一答形式の問題がメインでした。
ただ、テキストベースの問題だと、生徒が飽きてきてしまうということが起こりました。そこで自分たちでいろいろ工夫した結果、国語や社会、理科ではテキストだけでなく、問題に絵や図を入れるようにしました。
<渡部先生>国語については、テストで出そうな文章題を多く取り入れるようにしています。先ほどの細田先生の話であったように、生徒の興味を喚起するためにこの中に問題がイメージできるような絵や図もいれるようにしています。生徒の中には、そもそも文章をよく理解できていない子も少なくありません。まずは文章を理解できるよう、あらすじを押さえられる問題を重点的に作るようになりました。回答形式も四択問題に指定して、文章全体を理解しやすいようにしています。
<細田先生>社会でもイメージ図や地図などを取り入れていますね。視覚的なイメージを持たせることで、テキストだけでは理解しにくいこともすんなり入っていくのではないかと思ったので。興味を持てない問題や、解きにくい問題は生徒も飽きてしまうので、学習へのモチベーションを維持できるよう、試行錯誤しています。
Q.Monoxerの他にもアプリを使われているとのことですが、分野ごとに使い分けているのでしょうか?
<細田先生>複数のアプリを組み合わせた学習を行っています。基本的には、Monoxerで記憶してから、ノートアプリに取り込んだ教材を解かせるようにしています。
Q.学習形態はどのようになっていますか?
<細田先生>当塾では少し前から授業という形態をあえてなくし、講義スタイルに変更しました。子どもによって、Monoxer中心で学習するのが性に合っている子と、講義を受けた方がいい子がいます。その子の性格にもよりますが、学習の状況や科目によって変わることもあるので、Monoxerのデータを活用しながら、臨機応変に対応するようにしています。
学習塾というと、マンツーマンの個別塾と、複数人が同じ授業を受ける集団塾の2通りをイメージしがちですが、当塾はどちらにも偏らない「自立サポート学習塾」というイメージが強いですね。
宿題はあえて出さず、塾で完結する学習を目指す
Q.Monoxerはどのようなシーンで利用することが多いのでしょうか?
<細田先生>当塾ではあえて宿題は出さず、必要な学習は塾で完結させるようにしています。もちろん自宅でMonoxerを使った学習を行うこともできますが、やるかやらないかは生徒の自主性に任せています。Monoxerに慣れてきた子は、自宅でも自主的に勉強する子が増えましたね。
以前の授業形式のときは、テスト前には集中して勉強するけれど、テストが終わったらとたんにやらなくなる子も少なくありませんでした。ところが今は、テストの有無に関係なく学習習慣を維持できる子が増えてきたように思います。
<渡部先生>こちらでも、最初は問題をたくさん作ることを重視していて、いかに生徒に取り組んでもらうかに関してフォーカスできていなかったように思います。今はMonoxerの管理画面のデータをもとに、生徒たちの様子を観察しながら、問題の量や質を調整することを心がけています。
Q.Monoxerでの問題制作について、特にこだわっている部分はありますか?
<細田先生>やはり生徒たちに飽きさせないというのがテーマですね。
先ほど説明した図の挿入についても、モノクロからカラーに変えてみたら、生徒たちのやる気やモチベーションがかなりアップしました。当塾ではMonoxerを含め、タブレットで学習を行っていますが、機種の選択も「画質がいい」という理由でiPadを利用しています。画質がきれいだと図も映えて、より子どもたちの興味・関心を引きつけられると思ったので。
Q.Monoxerには小テスト機能もありますが、ご活用されていますか?
<細田先生>はい、主に社会と英語で活用しています。決まった時間にテストを行うわけではなく、生徒の学習状況や進捗に合わせて、スポットで実施するのがメインですね。
また、クラスの生徒を3対3のグループにわけて、それぞれが20分という決まった時間でMonoxerを使って一定の範囲・量を学習してから、合流して小テストをやらせることもあります。そうして合計点を競うわけですが、一人では勝つことができないので、自然とメンバー同士で教え合ったり、サポートしたりするようになります。そういった経験も効率的な学習につながると思っています。
Q.最後に、今後のMonoxerの活用について考えていること、検討していることを教えてください
<細田先生>子どもたちの中には「間違えたくない」という心理からMonoxerをうまく活用できていない子もいます。
間違えたくない気持ちが強くMonoxerで解いて憶える前に、紙に書いて憶えようとしているパターンが見受けられます。「間違える」というのは子どもにとってショックなことかもしれませんが、Monoxerは間違えることでデータが蓄積され、苦手な問題がわかる仕組みになっているので、サクサク解いてある程度間違えたほうが良いのです。決まった時間が経過したら切り上げさせるなど、生徒たちの「間違えたくない」という気持ちをうまくケアして、もっともっと生徒たちの学習に役立てていきたいですね。