明星小学校

校外学習からSDGsの内容までMonoxerで学習、子どもたちの創造力・判断力を高めるICT教育とは

2022/7/19

明星小学校は、東京都府中市にある男女共学の私立小学校です。日頃の教育では、「体験にもとづき、自分で考え、行動し、友だちと伝え合える学び方」を大切にしており、独自に取り入れたカリキュラムをもとに論理的思考力、発信力、コミュニケーション力の養成を目指しています。スマートICTの活用もその手段のひとつで、Monoxerを活用した学習への取り組みもスタートしています。

今回は、明星小学校でICTやプログラミングを担当している丸山農先生に、Monoxer導入のきっかけや導入による成果、具体的な活用法、先生方や子どもたちのリアクションなどについてお話を伺いました。

活用ポイント

  • 漢検に向けた問題をMonoxerで作成し、子どもたちが学習
  • SDGsや校外学習ではbook(問題集)を活用して基礎知識を学習
  • Monoxerに対する要望・意見を子どもたちに出させて創造力・判断力を養う

導入による効果

  • 漢検への取り組みが前倒しになり、余裕を持って学習できるようになった
  • 必要な基礎知識を楽しみながら学べるようになった
  • Monoxerへの要望・意見を通して、自分たちで考え、判断する能力が身についた

長年の歴史や伝統を重んじつつ、最先端のICTやデジタルを上手に活用

     

Q.明星小学校は創立70周年を超える歴史のある小学校ですが、近年普及が進んでいるICTはどのように活用されているのでしょうか?

明星小学校では、長い歴史の中で培ってきた伝統を大切にしつつ、ICTやプログラミングといった最先端の設備や学習も積極的に取り入れています。昨年度からは児童ひとりにつき一台の端末の導入がスタートしまして、昨年度は4年生〜5年生、本年度は3〜6年生、来年度からは2〜6年生が1人1台の端末を保有することになります。1年生は学校が保有する端末を使って練習し、2年生から端末を持つことになります。

 

Q.丸山先生はICT活用にどのように関わっておられるのでしょうか?

私は2018年度よりICTやプログラミングを担当するようになりました。他校ではICT専科を設けているところもありますが、当校では私がクラス担任を受け持ちながら、ICT担当を兼任している形です。

 

Q.具体的に、どのようなテーマでICTを活用しているのでしょうか?

当校では「Creative & Consideration」、つまり創造力と思いやりをひとつのテーマに掲げています。端末の使い方やスキル面のサポートはもちろんですが、真の目的は端末を活用していろいろなものを生み出したり、端末を介して人同士の関係を大切することにあります。端末やデジタル技術を上手に使って、将来社会に参画していくための能力を養っていくのが主なねらいです。

 

先生の意図や意識が入り込む余地のある自由度の高さが魅力だった

Q.明星小学校にMonoxerを導入することになったきっかけを教えてください

Monoxerのことを初めて知ったのは、他の私学の先生方と交流できる「192cafe」というコミュニティで、Monoxerの利用を検討している学校の先生のお話を伺ったときです。そこでMonoxerに興味を持って、担当の方にお話を聞いてみたいと思いました。

 

Q.Monoxerのどのような点に興味を引かれたのでしょうか?

学習ツールとしてカスタマイズ性の高さがいいなと思いましたね。最初から作り込まれているツールだと、先生の意図や意識が入り込む余地がなく、与えられたものをそのまま提供する形になってしまいがちです。それだと、先生も子どももツールに頼り切りになり、当校が掲げる「創造力」とは相反するスタイルになってしまいます。また、カスタマイズ性の低いツールは、当校のニーズにぴったり当てはまるかどうかわからないというのもネックでした。Monoxerの場合、先生がきちんと意図を持って使わないと本領を発揮できないツールなので、先生や児童が試行錯誤しながら一緒に成長できるところがいいなと思いました。

 

Q.自由度の高さが導入の決め手になったということですね。最初にMonoxerを導入したのはどの教科でしたか?

最初は5年生のみで、導入の成果がわかりやすい漢字からスタートしました。学校でやっていた漢字ドリルからの乗り替えなど、思い切った移行をしやすかったというのも漢字を選んだ理由のひとつです。

 

漢検に向けた取り組みを開始する時期が大幅に早まり、余裕を持って学習できた

Q.最初は漢字学習からスタートしたとのことですが、導入後にどのような成果が見られましたか?

当校では毎年漢字検定を受験するので、Monoxerも漢字検定に合格することを目標に設定しました。本試験は2月で、例年は冬休みに入る頃から漢検に向けた学習をスタートする子が多いです。ただ、それだと2ヵ月くらいしか勉強する時間が取れないので、準備が間に合わない子も少なくありません。ところがMonoxerを導入した昨年度は、11月あたりから漢検に向けた学習を始める子が増えました。

 

Q.具体的にどのような問題を作成したのでしょうか?

昨年度は5年生だけMonoxerを導入していたので、193文字ある漢字を段階的に配信して取り組んでもらいました。スタートが早かった子は余裕を持って問題に取り組めたようです。実際、事前の過去問題をやってみたら、合格点に達していたという子も多く見られました。

 

Q.5年生のお子さん全員がMonoxerでスムーズに学習を進められたのでしょうか?

中にはまだツールを使いこなすことができない子もいましたが、慣れている子は計画に沿って学習できたようです。本試験はコロナの影響で残念ながら中止になってしまったのですが、漢検に向けた準備が早まったこと、合格点に達する子が増えたことは大きな成果だと思っています。

 

面積の公式や最大公約数など、憶えて使うもので活用

Q.算数についてはどのようにMonoxerを活用しているのでしょうか?

算数では、主に憶えて使うものをメインに配信しています。たとえば、面積の公式や最大公約数の約分を忘れている子が多いので、そういった問題を中心に作成しているところです。Monoxerは言葉と式を合わせるような問題と相性がいいと思っているので、積極的に使っていきたいですね。
また、私は現在6年生の算数を担当しているのですが、円の面積の学習にMonoxerを活用しています。円の面積は、半径×半径×3.14という公式に当てはめて計算するのが基本ですが、Monoxerを活用することで、ぱっと見た瞬間に答えがわかるような学習を目指していきたいですね。
たとえば半径が3cmなら、公式の計算を行わずに「28.26」とすぐに出せるような学習に切り替えていきたいと思っています。

 

SDGsや校外学習先の基礎知識も楽しみながら学べる

Q.明星小学校では通常の学習に加えて、SDGsの学習や校外学習関連の内容など「変わり種book(問題集)」も活用しているとのことですが、その内容を教えてください。

まずSDGsですが、6年生は総合的な学習の時間の中で、自分たちの取り組みを決めるという内容で進めています。ただ、子どもたちはそもそもSDGsに対する基礎知識が少ないので、SDGsの17個のアイコンをMonoxerに入れて、その1つ1つに目標を決めていくというスタイルを採用しています。SDGsの歴史や、国ごとの達成度ランキングなどをクイズ仕立ての問題にしたこともあります。

 

Q.子どもたちの反応はいかがでしたか?

遊び感覚で取り組めるからか、子どもたちは興味を示して、学習以外の空き時間にもやっていましたね。子どもたちにMonoxer用のクイズを作ってもらって配信したこともありました。

 

Q.校外学習ではどのように活用したのでしょうか?

校外学習は社会科の担当の先生がMonoxerを使った取り組みを実施しました。校外学習の行き先は鎌倉だったのですが、その時点ではまだ鎌倉の学習をしていなかったので、Monoxerを使って歴史学習と関連した基礎知識を学ぶようにしました。校外学習では自分たちで計画を立てるのですが、Monoxerのおかげで有名なスポットの名称を会話でやり取りできるくらい知識を得ていたので、より深く校外学習を楽しめていたようです。必要な知識を得るというタスクを、子どもたちが無理なくこなせたのはMonoxerの成果だと思っています。​​秋には京都・奈良に校外学習で行く予定なのでそこでもbook(問題集)を作成する計画を立てています。子どもたちには楽しんでもらいながら知識を深めていってもらえたらと考えています。

 

Monoxerへの理解を深めてもらうために、保護者向けの説明動画を作成

※2021年に作成いただいていたものであるため、以前のデザインのロゴ画像になっております。

Q.Monoxerを導入するにあたって、保護者の方にはどのように説明したのでしょうか?

Monoxerの管理マニュアルをもとに、Monoxerはどのようなツールなのか、どういう風に使って学習を進めていくのか、などを説明した動画を作成し、家庭向けに配信しました。当校では昨年から1人1台端末を持つようにしましたが、端末自体は各家庭で用意してもらっています。そのため、端末は学校だけで使うのではなく、自宅に持ち帰って家庭学習にも活用しています。当然、Monoxerも家庭で使用するので、保護者の方にMonoxerの概要を知っておいてもらった方が、家庭でサポートできますし、コミュニケーションも取りやすくなると思ったんです。

 

Q.保護者の方への説明動画は、ICTを導入するたびに作成しているのでしょうか?

新しくICTを導入する際は、家庭向けにその都度、説明はしていますが、説明動画を作成して配信したのはMonoxerが初めてです。最初は5年生のみ、試験的に導入をしたということもあって、特別に動画を作成したのですが、特に保護者から疑問や質問が寄せられることもなかったので、スムーズに理解していただけたのかなと思っています。

 

スキルアップ研修で現場にも徐々に浸透 子どもたちは自ら要望を出すことも

Q.Monoxerを導入する際、先生方からはどのような反応がありましたか?

Monoxerの魅力は、先生が意図して関われる自由度の高さにあると思っていますが、先生方の中には「負担が増えるのではないか」と不安に思う方もいましたね。ただ、実際にチャレンジしてみたら、自分のイメージ通りに問題を作れることがわかってきて、現在は徐々に浸透してきている状態です。現在の運用までに1年3ヵ月くらい試行錯誤し続けてたのですが、その間、私からの説明だけでなく、Monoxerのスタッフの方が当校を訪問してスキルアップ研修をしてくれたり、いろいろな活用法を試してくれたりしたので、先生方の間でも理解が深まっていったのだと感じています。

 

Q.Monoxerを使って学習する子どもたちからの反応はどうだったのでしょうか?

もともと当校では複数のツールを与えていないので、1つツールを入れると、子どもたちは興味津々になります。もちろん、最初は使い勝手の面で戸惑うこともありましたが、今ではMonoxerを使うのが日常の一部になっていて、ストレスを感じている様子はありません。むしろ、子どもたちの方からMonoxerに対して「こんな問題を出してほしい」「こんな機能があったらいいな」などの要望が出るようになり、子どもたちなりに自分たちの活用方法を見つけているのだなと実感しています。

 

多くを与えるのではなく、限られた選択肢から最大限深めて創意工夫できる人になってほしい

Q.丸山先生ご自身は、今後Monoxerを含めたICTをどのように有効活用していきたいと思っていますか?

私自身は、子どもたちに与えるツールは最小限に留めたいと思っています。あまり多くのツールを与えすぎると受け身になってしまうおそれがあるからです。当校でもMonoxer以外には、授業支援ツールと連絡用ツールの計3つしか使用していません。子どもたちには教員が本当に良いと感じる厳選されたツールを活用し、創意工夫してさまざまなアイデアや可能性を見出してもらいたいと思っています。

 

Q.実際、子どもたちの様子を見て、その思いが反映されていると感じることはありますか?

先日、Monoxerのスタッフの方がいらした時に「Monoxerへの要望を話してみたら」と子どもたちに伝えたところ、かなりたくさんの意見が出てきました。子どもたちがMonoxerを実際に使ってみた上で、自分たちの気持ちや意見をしっかり持てたことの証拠といえますね。

 

Q.実体験から得た意見や判断を大切にしてほしい、ということですね?

はい。当校ではICTやデジタルを学習に取り入れていますが、ツールや端末を使いこなすようになってほしいというより、自分自身でデジタルを使うべきか、アナログで学ぶべきか、判断できる子どもになってほしいと思っています。どちらを選ぶべきか判断するためには、両方の特性をよく知り、比較する必要があります。その判断材料として、ICTやデジタルをうまく取り入れていきたいと思っています。

 

Q.Monoxerに関しては、今後どのような学習を目指して行きたいと思っていますか?

算数でも活用をしているのですが、より使い込むためのコンテンツを更に自分たちで考えていきたいですね。Monoxerのどういう機能を使えば、より効率よく学習していけるか、先生方と相談して決めていきたいと思っています。

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