~Monoxerを活用した3年間で英検®の合格率・模擬試験偏差値ともに向上~
モノグサ株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役 竹内 孝太朗、畔柳 圭佑)が提供する記憶のプラットフォーム「Monoxer(モノグサ)」が、学校法人ヴォーリズ学園が運営する近江兄弟社高等学校(キャンパス:滋賀県近江八幡市、校長 春日井 敏之)での英語学習に活用され、本格導入から3年間で英検®合格率および模擬試験偏差値が向上しました。
また、学習者である生徒自身が記憶の定着を実感し、自ら工夫して取り組む姿勢が広がるなど、「やらされ学習」から「自ら学ぶ文化」への意識変化が生まれ、学校全体で英語学習の“習慣化”が進みました。本リリースでは、その取り組みと成果をご紹介いたします。

■ 背景と課題
滋賀県近江八幡市にあるプロテスタント系私立高等学校である近江兄弟社高等学校は、創立者W.M.ヴォーリズの理念に基づき、キリスト教の教えを軸とした人間教育を行っています。
思考力・協働力の育成を重視し、「いのち」「平和」「豊かに生きる力」をテーマにした教育を展開し、グローバル教育や探究的な学びに力を入れ、海外進学や理系・デジタル分野での人材育成を支援しています。
海外進学を目指す生徒や、理系・デジタル分野での活躍を目指す生徒などの育成を支援する中で、英語教育はその中核を担っており、英語特化コースの英語力向上だけでなく、学校全体としての「英語力の底上げ」に重点を置いていました。
同校では2020年、コロナ禍をきっかけに1人1台端末環境を整備し、ICTを活用した学習を本格化しました。しかし、環境整備だけでは十分ではなく、「家庭学習の習慣化」や「継続できる英語学習サイクルの確立」が新たな課題として浮かび上がりました。
導入当初は教員間でICT活用の温度差もあり、「生徒が主体的に続けられる学習とは何か」を模索する時期が続きました。
■ 導入時の工夫
2021年度より本格運用を開始し、英語科が学年ごとの進度に合わせたタスク(課題)を配信、担任の先生が進捗確認や声かけを行うなど、教員全体で生徒の学びを支える体制を整えました。
Monoxerを活用した学習時間は、1日10~15分程度を目安とし、短時間でコツコツ進められる学習方法が、同校の部活動との両立にも適し、無理なく続けられる学習習慣として定着しました。さらに、一週間単位で記憶定着具合を確認し、必要に応じて補習やフォローを実施するなど、データと実践を組み合わせたサポートを継続しています。
Monoxerの活用を進める上で、同校では 、全教員が協力し、配信量の最適化や行事時期に合わせた柔軟なスケジュール調整を行うことで、無理なく続けられる学習環境を構築しました。
さらに、記憶定着具合のチェックと補習サポートを組み合わせて生徒の記憶定着度を可視化させることで、 生徒一人ひとりの進捗や成果に応じた声かけを行うことで、学習意欲の向上にもつながっています。

近江兄弟社高等学校でのMonoxer活用例
■ 導入後の成果
Monoxerを活用した英語学習の取り組みを3年間継続した結果、同校の英語模擬試験の偏差値が上昇し、英検®の合格者数も年々増加しました。さらに、数値的な成果に加えて、生徒の学習姿勢や学校全体の学びの文化にも大きな変化が見られています。
無理なく続ける学習スタイルの短時間の積み重ねを通じて、記憶が定着するのを実感した生徒が自分なりに工夫して取り組むなど、「やらされ学習」から「自ら学ぶ文化」へと意識が変化し、日々の学習が自然な習慣として定着しています。
さらに、家庭でも学習に前向きに取り組む生徒の姿が見られるようになり、保護者からも「家でも頑張っている姿が見える」「学びを楽しんでいる様子が伝わる」といった声が寄せられています。
このように、英語学習を単なる試験対策ではなく、学校全体で“学習の習慣化”に成功しました。
■「近江兄弟社高等学校」石田 高校副校長のコメント
最初は浸透に苦労しましたが、今では先生方もそれぞれの持ち場で責任を果たし、協力し合う体制ができています。
今年度からは古文や歴史総合を長期休暇の自由課題として取り入れています。休暇中の生徒の学習状況を見ながら、より効果的な形に再設計していければと考えています。
また、記憶の定着度を測る手段として小テストにもMonoxerを活用できないか検討しているところです。これからも日常学習から休暇課題まで幅広く活用し、生徒の学びをさらに支援していきたいです。
長期休暇を活用して知識を定着させられる点も、Monoxerの強みだと感じています。
近江兄弟社高等学校でのMonoxer活用方法や導入成果の詳細については、当社活用支援ポータルサイトにて公開しています。
詳細はこちら:https://corp.monoxer.com/blog/education/omibrotherhood
今後も当社は、「記憶を日常に。」をミッションとして掲げ、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」の開発・提供を進めていきます。
「近江兄弟社高等学校」について
ヴォーリズ学園は滋賀県近江八幡市に1922創立。創立者はヴォーリズ建築でも有名なウィリアム・メレル・ヴォーリズとその妻一柳満喜子。建学の精神を「イエス・キリストを模範とする人間教育」とし、学園訓を「地の塩・世の光」として、社会のために何ができるかを考え奉仕の心と正義感をもって行動できる人物の育成を目指す。
近江兄弟社高校は1948年設立、生徒数1071名(2025.4.1現在)。校長は春日井敏之。教育目標を「互いの人権を尊重し、幸福な未来を実現するために、自ら学び、考え、協働できる人を育てる」とし、幅広い知識と教養、文化的素養を身につけて、地域社会、国際社会に貢献できる人物の育成に力を注いでいる。国際コミュニケーション・アーツサイエンス・グローバル・ヒューマンネイチャーの4コースがある。2024年度より「高等学校DX加速化推進事業(DXハイスクール)」の指定校となる。
URL:https://www.vories.ac.jp/omibh-shs
「モノグサ株式会社」について

モノグサ株式会社は、「記憶を日常に。」をミッションとして掲げ、記憶定着のための学習プラットフォーム「Monoxer」の開発・提供をしております。
記憶は、私たち人類の知的活動の根幹を担うものです。
人が何かを認識する時や、判断する時。新しいものを生み出す時や、誰かと交流する時も、そこには自らの中に日々蓄積されてきた記憶という土台が必ず存在し、大きな影響を与えています。一方で「英単語の暗記」のように、記憶することは苦しい活動と捉えられてしまうことが多々あります。その苦しさは、情報が記憶しやすい形に整理されていないことや、記憶定着までの手法や管理が個人の感覚に任されていることに原因がある、と私たちは考えます。
その結果、記憶を無意識に遠ざけるようになってしまい、自らの可能性を形づくる土台をも狭めてしまっているのです。もし、記憶がだれにでも、負荷なく自然に行える活動になったなら、新しい言語を覚えて海外で働くことも、資格をとってなりたい職業に就くことも自由にできます。週末の過ごし方や日常の何気ない会話にすら新たな広がりが生まれることでしょう。
つまり、人の生き方にさまざまな奥行きと選択肢を与えてくれるもの、それが記憶なのです。モノグサは、“記憶をもっと容易に、より日常にすること”を使命とします。すべての人が自らの可能性を最大限に拡げることで、人生をより豊かに、実りあるものにするために。
■会社概要
会社名 :モノグサ株式会社
設立 :2016年8月10日
代表者 :代表取締役 CEO 竹内 孝太朗、代表取締役 CTO 畔柳 圭佑
所在地 :〒102-0072 東京都千代田区飯田橋3-8-5 住友不動産飯田橋駅前ビル 7階
事業内容:記憶のプラットフォーム Monoxer の開発と運営
URL :https://corp.monoxer.com/

