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こんにちは、モノグサの中村です。
2022年9月3日(土)に、「『思考力』重視の社会科共通テスト対策 ~Monoxerを使った一問一答の有効活用~」セミナーを開催いたしました。
2023年4月1日より、Monoxer上にて「山川一問一答シリーズ」を提供開始させていただきます。
上記の件と関連して本セミナーでは、弊社CEO竹内より「思考力」重視の社会科における知識の重要性や、一問一答の有効活用法についてお話させていただきました。
ICT教育にご興味のある方を始め、教育関係の皆様に本セミナーの模様をレポートいたします!
登壇者プロフィール
竹内 孝太朗(たけうち こうたろう)
モノグサ株式会社 代表取締役CEO
名古屋大学経済学部卒。2010年に株式会社リクルートへ入社をし、2013年より「スタディサプリ」にて高校生向けサービスの立ち上げに従事。
2016年にモノグサ株式会社をCTO畔柳と協働創業。3児の父であり、Monoxerを活用したAI時代の英才教育を実施中。
思考力を発揮するためには、土台となる知識が必要
社会における「理解」「定着」「活用」とは?
まず、あらゆる科目の成績向上には「理解」「定着」「活用」の3つが欠かせない要素だと考えております。
今回のテーマである社会においては、これら3つの要素を以下のように表現することができるのではないかと考えました。
①社会における「理解」=”新たな概念を知ること”
社会では、古墳から武士、税金に至るまで様々な概念が登場します。
こうした新たな概念を知ることが社会における「理解」と言えるのではないかと考えています。
②社会における「定着」=”概念にまつわる周辺情報をすぐに引き出せる状態”
概念を知る上では、用語や年代・地名などの周辺情報も含めて学ぶこととなります。
そのような周辺情報をいつでも引き出せる状態が社会における「定着」だと考えており、学習を一過性のもので終わらせないためにも重要なフェーズだと感じています。
③社会における「活用」=”周辺情報を結びつけて推論を行うこと”
社会では概念だけを見ると比較的シンプルなのですが、そこに周辺情報が合わさると一気に複雑になります。
こうした周辺情報を結びつけて推論を行うことが、社会における思考力の「活用」シーンだと考えております。
共通テストを解くためには複数の知識が欠かせない
今回は、特に社会科共通テストでの得点向上をテーマの一つとして扱っていきたいと思っております。
以下に2021年度共通テストの日本史Bから問題を抜粋しました。
ここで、この問題は知識がなくても解けるかどうかを考えてみてください。
問題にはXとYがあり、Xについては右図を参照すれば解くことが可能です。しかし、ここで論点となるのはYです。
Yに関しては、日米修好通商条約調印のときに大老をつとめた人物や、徳川斉昭の家の殿席などといった知識がなければ読み解くことができません。
Yを解くためのプロセスについて詳しく分析すると、上記の図のようになります。
条約名から大老の人物、藩名に至るまで、答えを導くためにはいくつもの知識が必要とされます。
このことからも分かるように、社会の共通テストを解くためにはやはり多くの知識を定着させ、推論を行うことが不可欠となっています。
山川一問一答には共通テストの約8割が収録されている
2021年度日本史Bの共通テストを対象に分析したところ、100点満点中84点分は知識を要する問題となっております。
そのうち78点分は山川一問一答に記載されており、改めてその網羅性の高さを確認できました。
また、山川一問一答では問題の重要度に応じて★が付けられているのが特徴で、その数が多いほど重要度が高くなっています。
★の範囲を習得するごとに期待できる得点上昇率もわかるため、まずは★★を固めるなどといったように、一問一答を活用した学習計画を立てやすい点もポイントとなっています。
授業の理解度を深めるためにも一問一答が効果的
知識については一問一答よりも、授業による流れの中で把握することが大切だと考える先生もおられると思います。
もちろん我々も同感であるのですが、その授業のためにも一問一答による知識の定着が役立つということをお伝えしたいと思っています。
過去の授業内容が定着できていないと、今日の授業が「楽しめない」
例えば過去の授業の中で、織田信長や豊臣秀吉、刀狩りといった内容を扱っているとします。
しかし生徒様に「豊臣秀吉」の知識が定着していない場合、徳川家康の時代になって「豊臣秀吉が亡くなる」と言われたとしても、その意味合いがよくわからないまま当日の授業が進んでしまいます。
つまり社会においても、各時代や各概念が独立しているわけではなく、当然結びついて次の時代や次の概念に触れていくことになります。
そのため過去の授業内容が定着できていないと、その日の授業も楽しめなくなってしまうのではないかと思っています。
知識が身に付いていれば発展的な学習に時間を使える
授業に関しては先生方により、アクティブラーニングを中心に取り組むなど様々なスタイルを取っておられると思います。
しかし先ほど述べたように、既習範囲の知識が身に付いていない場合はどうしても授業内で小テストを行うなど、知識の確認に多くの時間を割かなければなりません。
一方で知識が身に付いている場合は、出来事の繋がりや概念の説明に時間をかけたとしてもしっかりと理解してもらうことが可能になります。
また、演習においてもただ知識を問うものではなく、思考力を用いた推論を問うような演習を行うことができますので、より発展的な学習に時間を使うことができます。
山川一問一答×Monoxerならではの価値
計画的・効率的に網羅性を持った学習を実現可能
先ほどいくつかの学習計画案をお見せしましたが、実際のところ生徒様が一問一答で計画通りに知識を憶えられるか不安に感じるかもしれません。
そこでMonoxerを活用すれば、既習/未習範囲のほか、苦手分野などが色分けされるため生徒様の学習状況をすぐに把握することができ、日々の授業も行いやすくなると思われます。
また、Monoxerには「学習計画」といった機能があり、期日を決めるだけで毎日の計画を個別に設計することが可能です。
テスト直前に詰め込みを行ってしまうような生徒様に対しても、毎日やるべきことがツールにより決められることで、計画的に学習を行えるようになる可能性が増すと考えております。
加えて、共通テストの知識が約8割網羅されている、山川一問一答をMonoxer上で取り組むことで採点や難易度変化といった機能が組み合わさり、網羅性と記憶のしやすさを両立した時間効率の良い学習が可能となっています。
日本史・世界史では4600問を搭載
お伝えしてきましたように山川一問一答は非常に網羅性が高く、Monoxer上においても日本史・世界史に関しては問題をそのままに4600問が搭載されています。
さらに、山川一問一答の特徴である各問の★の数を使って計画を立てることもできます。
例えば、まずは60点を目指して★★までの基本問題を固める、といった計画の立て方などもできるのではないでしょうか。
難易度変化やヒントにより「解く行為」を諦めずに続けられる
従来の紙ベースの一問一答を使った場合では、憶えていない問題があった際に赤シートをずらして答えを見てしまいがちです。
するとその瞬間に「解く行為」から「読む行為」へと変わってしまうため、記憶定着・長期記憶化の効果は薄れてしまいます。
一方、Monoxer上で一問一答に取り組んだ場合には、適切なヒントに基づいて出題難易度が変化します。
そのため、たとえ答えを憶えていない問題でも選択肢から類推したり、消去法で絞っていくなどで「解く行為」を諦めないということが実現可能となっています。
以上のように、山川一問一答とMonoxerが組み合わさることによって非常に効果的な学習を行うことができますので、是非ともご検討いただければ幸いです。
おわりに
当日ご参加くださった皆様、また、本レポートを最後までお読みくださった皆様、誠にありがとうございました!
Monoxerに興味が湧いた!もっと知りたい!という方は、是非資料請求や無料トライアルのお問い合わせをいただけますと幸いです。
また、今後も継続的にイベントを実施しておりますので、是非ご参加ください。
今後とも、解いて憶える記憶アプリMonoxerをどうぞよろしくお願いいたします。