オンライン授業と学習コンサルティングに高い親和性を見出すMonoxer

2021/8/4

オンライン個別塾「玄々舎」は、学びを見える化し、学習科学の知見を取り入れたエビデンスに基づく授業で、最適な学習環境を提供しています。授業は1対1またはグループ形式で、すべてオンラインで実施。また、学習カウンセリングによって知識の習得・理解だけでなく、メタ学習(学び方の学習)、知識を活用するスキル、人間性を養う教育を行っています。オンライン授業という特性を生かし、現在、日本各地だけでなくシンガポールや上海など海外在住の生徒も在籍しています。さらに、資格取得、リカレント教育など20代~定年退職後まで幅広い年代の方が利用しています。オンライン授業の成果と可能性、そして、Monoxerの力がそこでどのように活かされているか、「玄々舎」塾長、片山実さんにお話を伺いました。

活用ポイント

  • 学習コンサルティングにおいて、Monoxerの学習プロセスと成果を分析に活用
  • 基礎知識の習得をMonoxerに任せ、プライオリティが高い内容を授業で行う
  • 保護者へのレポートにMonoxerのデータを活用

導入による効果

  • 暗記のハードルを下げ、苦手意識を持つ生徒に大きな学習効果が現れた
  • たった3ヶ月で「高校卒業程度認定試験」の政経、倫理の8~9割を習得
  • カウンセリングにおいて学習分析を行う際、的確なデータとなった
  • 学習効果やプロセスの見える化によって、保護者の安心につながった

Monoxerは“学びの可視化”における優れたプラットフォーム

Monoxerに興味を持たれたポイントは?

ICT教育の一環として、英語の多読、多聴のための学習アプリを活用してきて、次は基礎的な知識を習得するための暗記学習のアプリを導入しようと考えていました。目的が明確なため、Monoxerの無料トライアルは試してみる価値があると思いました。

いくつか暗記用のアプリを候補にあげていましたが、トライアル期間にMonoxerを実際に使用してみたところ、ユーザビリティに優れ、使いやすいインターフェイスに設計されているところに魅力を感じました。管理者側だけでなく、何人かの生徒に実際に使ってもらったところ、「ゲーム感覚で暗記ができる」、「直感的に操作ができる」、「スキマ時間が有効利用できた」、「他の暗記アプリと違い、単語などの入力の手間がない」など、高い評価が返ってきました。 

導入を決めた理由を教えてください

ユーザビリティに優れていることは大きな理由の1つですが、コンサルティングの学習分析に活用できることが、決め手となりました。
玄々舎では授業の他に、基本的に毎月1回、30分の時間を使って学習コンサルティングを行っています。中学受験の受験前など必要が生じた時は月2回になることもあります。

玄々舎の学習コンサルティングは、テスト結果や勉強法などを分析し、生徒または保護者と、短期、中期、長期的の学習計画を立てていきます。現在の成績と目標を照らし合わせて何をどのくらいの期間で行っていくかという全体的な長期的計画を立て、中期と短期で、具体的な学習プランに落とし込んでいきます。

学習コンサルティングは、感覚だけで行うことができません。学習を具体的にきちんと数値化したもの、つまり“見える化”をして分析することが必要です。今までは経験や研究成果、これまで積み上げてきたデータを活用していましたが、Monoxerを分析ツールとして活用することで学習のプロセスが明確になり、コンサルティングにおける大きな有効性を見い出しました。

「学習の見える化」は、他にどのようなメリットがありますか?

保護者の安心につながっています。生徒が小学生の場合は、保護者と密接に連携しながら学習を進めていきますが、中高校生になると生徒自身が親と距離をとるようになります。コンサルティングも中高校生になると、基本的に生徒と1対1で行うため、カウンセリングの内容は後でレポートとして保護者にお渡しします。「受験勉強に関して何も話してくれない」といった保護者の方のお悩みを伺うこともありますが、Monoxerを導入してからは、より具体的な報告ができるようになり、何をどれくらい行い、テストにどう反映したかという詳しいプロセスをお伝えすることができるようになりました。

また、現在は共働きの保護者が増えたことから、仕事から帰ってくるまでの間、子どもが何をしていたのか不安になるという方が多いようです。Monoxerは、何時にどれだけ学習を行ったというタイムラインデータが上がってくることから、保護者の方の不安解消に役立っています。

丸暗記はMonoxerに任せ、リソースを消耗させない

Monoxerの活用方法について教えてください

玄々舎は中学受験と大学受験の生徒さんが多く、比較的ハイレベルな目標を持っています。そのため授業では、応用的な学習を中心に行い、英単語学習など基礎知識の習得はMonoxerに任せています。単に授業内容の問題だけでなく、暗記学習によって、集中する、考察するといったリソースを消耗させないことも重要だと考えています。プライオリティが高いところにヒトのリソースをつぎ込む、これがMonoxerによって可能になりました。

また、学習のプロセスを知る上でもMonoxerは役立っています。従来は英単語の暗記を課題に出して、次週にテストを行うことで確認を行っていましたが、しっかり定着している生徒さんもいれば、一夜漬けでクリアする生徒もいます。Monoxerを使うことで、アプリ上で課題を出し、生徒がどれだけ取り組んだかを可視化することができるため、確実な基礎知識の習得と共に、学習方法を見直すためのカウンセリングのデータとしても役割も果たしてくれます。 

Monoxerを導入して、成績が上がった生徒さんはいらっしゃいますか? 

導入したのが2021年1月のため、まだ大学入試の共通テストにおいての成果はわかりませんが、高校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)を受験する生徒で、政経と倫理においてMonoxerを利用して3ヶ月という短い期間で、8~9割の点数がとれるようになりました。

方法としては、まず指定した問題集がついていない参考書で、必要な章を学習します。その章に出てくる問題を1~2週間かけてMonoxer上で行い、小テストでチェック、復習を行います。
玄々舎では現在、認定試験を目指している生徒は全員理系で、理系の生徒さんはどちらかというと社会地歴系といった暗記科目に食指が向かないというか、苦手意識を持つことが多いため、参考書と問題集だけではムリがあると思いました。ゲーム感覚で覚えられるMonoxerは、理系の生徒の暗記科目に向いていると導入したところ思わぬ成果が上がりました。次は、古文や歴史、地理、生物などの科目にも活用しようと考えているところです。

その他にも、苦手な理社の暗記にMonoxerを使用して中学受験塾でクラスアップした生徒や、学校のテストや模試などで顕著な成績の向上が確認できた中高生の生徒などがいます。
最近思うことですが、理系に限らず、現代の子ども達は意味や関係性がわからないまま丸暗記することに抵抗があるように感じます。その問題を解決するのがMonoxerなのかもしれません。

どのような理由から、現代の子ども達は丸暗記に抵抗があると感じていらっしゃいますか?

親世代からその上の世代は、得意不得意は別として、受験のためと割り切っており、学習における丸暗記は当たり前でした。しかし、スマホで検索すれば大抵のことはすぐにわかる現代の子ども達は、「これからの時代、知識だけでは生き抜くことができない」と教えられる一方で、大学受験では丸暗記を要求され、そこに矛盾を感じています。ただ、ここには暗記に対する誤解もあるようです。意味や関係性を考えない無意味な暗記は必要ありませんが、意味をじっくり考え、新たな知識が既存の知識と関係づけられて知識のシステムが構築されていくような有意味な暗記もあります。現代の子ども達に考えて欲しいことは、丸暗記そのものは決して“悪”ではなく、基礎として覚える知識は必要だということです。そして、無意味な暗記を有意味な暗記に変換する過程で、Monoxerを有効活用することができるかもしれません。

最初は興味がなかった科目でも、食わず嫌いをせずに取り組んで色々なことが分かってくるにつれて、思いもかけず面白くなってきたということはよくあります。また、何かを学ぶためには最低限の知識が必要だということも事実です。そうは言っても、なかなか興味のないことには取り組めないというのが人間というものだと思います。わかっていても、ついつい後回しにしてしまうくらいなら、丸暗記はMonoxerを使って少しでもハードルを低くすることが、現代の子ども達に必要なのかもしれません。

学習コンサルティングの世界を大きく変えるMonoxer

コンサルティングにおけるMonoxerのポテンシャルを教えてください

まず、学習コンサルティングについてお話します。玄々舎では、受験をする生徒さんのほとんどが、コンサルティングを利用しています。玄々舎で学び、そして、コンサルティングを重ねることで、メタ学習(学び方を学ぶ)、知識を活用するスキル、そして人間性に至るまで学ぶことができます。

コンサルティングだけを玄々舎で行う生徒さんもいらっしゃいますが、できれば学習とセットで行うことが好ましいと考えています。というのは、模試・公開テスト、他塾内で行ったテストの結果だけでは、分析が一般論的なことに収まってしまうからです。学習とコンサルティングを一緒に行うことで、生徒さんとの会話、提出した課題などを具体的に分析することで、本当に生徒さんに必要なことが見えてくるのです。

Monoxerは、学習のプロセスが見えるという点からも、コンサルティングにおいて非常に高いポテンシャルをもっていると思っています。

他塾と併用されている生徒さんとMonoxerの関わりは? 

中学受験の生徒では、他塾と併用されている方が割合としては多くいらっしゃいます。玄々舎で算数とコンサルティング、国語と理社は大手進学塾という使い分けをされているようです。そのため「大手進学塾は課外が膨大で、家庭で何をやったらいいかわからない」という保護者の方からお悩みを伺いますが、コンサルティングを行うことで家庭でやることが明確になり、保護者の方から高評価をいただいています。

その中で、算数は得意だけど、理社が苦手という生徒に、理社の暗記をMonoxerを使って行ったところ、基礎学力が上がり、大手進学塾で上位クラスに進むことができました。

大学受験におけるコンサルティングは? 

中高校生になると、コンサルティングを生徒と1対1で行います。こちらからも分析や提案、アドバイスは行いますが、基本的にはまず生徒自身で分析や学習計画の立案を行なってもらい、結果や改善点について、対話を通して検討します。小学生の頃は、保護者の方の関与が大きいですが、中学生になると自主的に判断しなければなりません。最初は戸惑う生徒もいらっしゃいますが、失敗するくらいでちょうどいいと考えています。失敗を重ねてこそ、自己認識力や自律性、自己管理能力を身につけ、よりよい学習計画を打ち出すことができるようになります。

また、大学受験では記憶する事項が中学受験に比べ膨大な量になります。暗記領域をMonoxerに任せれば、学習効果が高いだけでなく、プロセスが可視化できるため生徒自身が分析を行いやすくなります。

Monoxerについて保護者の方の反応は?

導入当初は、「ゲーム感覚でできる」ということに少しばかり懸念を示した保護者の方もいらっしゃいましたが、実際に成果が大きいことで、疑問視する方はいなくなりました。

何よりも保護者の方の精神衛生を保つために、Monoxerは役立っています。実際に取り組んでいることが、顕著にグラフに出てきますので、学習効果を実感することができます。カウンセリングの一環としてMonoxerレポートを定期的に出していますので、どれだけ漢字を覚えたか、理社が苦手だったのに小テストの点がとれるようになったなど、細かい成果やプロセスが可視化できるようになりました。

今まで、子どもは何をやっているのだろう、どれくらいできるようになったのだろう、と心配していた保護者の方の不安を取り除くことにもMonoxerは役立っています。

世代や国を超えて、オンライン授業とMonoxerの可能性は無限大 

オンライン授業のメリットを教えてください

オンライン教育が身近なものではなかった世代の方にとって、なかなかイメージしづらいかもしれませんが、少し考えただけでも多くの可能性を秘めていることがわかると思います。まず、世界中から場所や時間を選ばずに質の高い授業が受けられるようになるのは、生徒にとって大きなメリットだと言えるでしょう。次に、移動時間や距離を考える必要も、夜遅くまで塾通いする必要もなくなることは、生徒だけでなく保護者の方にとっても安心材料となります。

メリットがあるのは生徒だけではありません。玄々舎では授業における完全ペーパーレス化を実現しました。プリントの配布や課題の提出、添削、返却もすべてオンラインで行っています。ここで紹介した方法以外にも様々な形で業務効率化、コスト削減を行なうことが可能です。業務効率化、コスト削減の実現によって、より質の高い授業を提供するための環境構築、投資ができるようになったことは言うまでもありません。

このコロナ禍では、多くの学校や職場でオンライン化が進みました。まだ課題は山積しているとはいえ、塾だけでなく学校においてもオンライン授業は本格化していくと考えています。

動画やVR、そしてMonoxerなどICTをオンライン授業で取り入れることで、学習の質が高まり、方法によっては教師の負担も減ることでしょう。教師の負担が減れば、教師自身も指導の質を向上させるために学ぶ余裕ができます。そして、何より場所を選ばず、質の高い学習ができることが大きなメリットです。

玄々舎では、現在、日本全国各地、そして海外にも生徒がいらっしゃいます。オンラインだからこそ、どこに住んでいても、玄々舎の授業とカウンセリングを受けることが可能なのです。

Monoxerとオンライン授業の親和性について教えてください 

Monoxerとオンライン授業の親和性は、非常に高いと考えています。MonoxerをはじめICTを取り入れることで、暗記やテストがアプリ上で行え、学校や塾の授業時間を割いて行う必要がなくなります。また、Monoxerを使うことで進捗状況や小テストの点数を可視化し、手間なく学習の分析やカウンセリングに役立てることが可能になりました。

現在は社会の急速な変化に伴い、硬直化している教育に大きな変化が求められています。世界全体として、オンライン授業の方向へ向かっていくことは確かで、そこでMonoxerは必要不可欠なプラットフォームになっていくのかもしれません。

 

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