Monoxerで英単語の文字と音声を同時に記憶定着が可能に

2023/6/23
山﨑学園 磐城緑蔭中学校・高等学校は福島県いわき市にある中高一貫校です。

2021年から英語や国語、社会の学習にMonoxerを導入されています。

英語科の佐藤圭佑先生にMonoxerの活用方法や導入後の変化についてお話ししていただきました。

活用ポイント

  • 英単語学習はMonoxerを使って、文字と音声を同時に学習している
  • 生徒の学習進捗状況を確認し、声掛けやアドバイスに役立てている
  • 生徒の学習姿勢に変化を感じ、現在では国語や社会、理科の授業でもMonoxerを活用している

導入による効果

  • 生徒の学習進捗状況を確認する時間や生徒へのフォロー時間を確保できるようになった
  • 時間さえあればMonoxerで自主学習する習慣がつくようになった
  • 学習過程や得意・不得意を把握することができるようになった

先取り授業と少人数制の教育で個々の成長をサポート

Q.磐城緑蔭中学校・高等学校の特色はどのようなところでしょうか?

少人数で授業を行っているところです。中学生の場合は、クラスの人数が20人以下なので一人一人を細かく見ることができ、それぞれに適した指導ができる点が強みです。また校風でも自由と責任を重視した教育方針を掲げています。

Q. 少人数の教育をされているのは、意図的なのでしょうか?

学校経営の観点からすれば生徒数が多いほうが望ましいと言えるでしょうが、少人数の特徴を活かしたきめこまやかな教育を提供しているという印象です。本校を希望する生徒の中には、賑やかな雰囲気が苦手な子もいるので、一人の先生に対して生徒が少ない方が好ましいと感じるケースもあります。一人一人の生徒により多くの目が向けられることは大きなメリットだと思います。

Q. 少人数で授業を行う上で、こだわりポイントはありますか?

一貫生は先取りのスケジュールを組んでいます。具体的には高校2年間で高校の内容をある程度網羅するので、高校3年生になってからは受験対策に余裕を持てます。これにより中高一貫のアドバンテージを活かして、大学進学に向けた学習が可能になります。中高一貫校ならではの先取りの対策が生徒たちにとって有益であると考えています。

Q. 実際に卒業生はどういった進路を選ばれたのですか?

一貫生と高校から入学する生徒がいますが、本校では進学率100%を誇っており、基本的には4年制大学、一部の生徒が短大に進学します。昨年度の卒業生は、国公立大学に多く進学しました。特に一貫生は、医学部や難関大学に進みましたので、中高一貫指導のメリットが生かされた学年でありました。

 

Monoxer導入後、生徒の勉強進捗状況を可視化できるようになった

Q. なぜMonoxerをご導入されたのでしょうか?

生徒の学習進捗状況が分からなかったり、成績が伸び悩んでいたためです。
英単語学習は授業内や定期試験で確認テストを行っていたものの基本的には自学で取り組んでもらう内容になっています。学習の声がけを行ったり、個人的に単語を憶えるために利用していた英単語アプリを紹介したりしていたものの、学習自体は生徒任せになっており、実際に憶えられているのか学習の過程を見ることはできませんでした。結果として、確認テストを行った際に初めて学習の進捗状況に気付くこととなり、学習過程でサポートができないことが課題でした。
一方、Monoxerはどの単語をどれくらい記憶できているのか生徒毎の学習進捗度を記憶度で管理してくれるので、テストの前後に学習指導を行いやすくなりました。

また従来は、音声を含めた英単語を学習する機会がなく、リーディングは得意であるがリスニングが苦手な生徒や単語の発音がわからない生徒が多かったのですが、Monoxerでは、単語のスペル・意味・音を一緒に学習できるため、より生徒にとって有益な学習機会を与えられると感じたため英語科での導入を行いました。

Q.現在のMonoxerを活用した英語の学習目標を教えていただきたいです。

中学1年生〜高校2年生における英単語学習では、1年間で学年ごとの学校指定の単語帳一冊をしっかり習得することを目標に、全学年の英単語の学習方針は私の方で設計しています。

Q. 生徒様方が学習するタイミングはいつでしょうか?

英単語は定期試験の試験範囲に含まれるので、定期試験までに対象範囲が憶えられるように「学習計画機能」という、いつまでに対象の学習内容を記憶できている状態にしたいか期間を設定すると1日当たりの推奨学習量を自動で設定してくれる機能を活用し、課題を配信しています。課題の学習は自主的に隙間時間に進めてもらいます。
毎日の学習を計画通りに進めている生徒は、それぞれ自分たちの生活の中にMonoxer学習をルーティーンとして組み込んでいます。例えば、朝学校に来てホームルームが始まるまでの時間や昼休み、家に帰ってから寝る前に取り組む子もいます。休み時間や昼休み後に座ってiPadをいじっている子たちがいるので、すぐにできることをさっとやってしまおうという感じで取り組んでくれているように思います。彼らはテストなどでもしっかりと成績を上げてくれる傾向があります。
中には授業を担当していないクラスもありますが、今年度から毎週月曜日に前週1週間で学習した範囲を小テストしており、月曜日の朝に全生徒の学習状況を管理画面で確認しています。

Monoxerのリアクション機能を使って、学習計画の進捗度が1日遅れ以内であれば「いいね」、2日遅れ以上であれば「ファイト」というスタンプを送信して、学習状況を応援したり励ましたりしています。
学習の進捗度が芳しくない生徒に対して時には、名前を挙げて指摘することもあります。すると、周りの子たちが「やってないの?」という会話をしながら、休み時間などでも「やってないんだから、やりなよ」と声をかけてくれる光景も見られます。その様子を見ながら、嫌がらない子には積極的に指摘をしています。嫌がる生徒や受け入れられない生徒もいるので状況を見極めながら行っています。
また、確認テストの点数や学習回数は名前付きでクラスごとに順位を発表しており、結果を受けて「次週はもう少しMonoxerを頑張ろう」と学習のモチベーションにつなげてくれている生徒の姿も見受けられます。

Q.自主的に学習を進めてくれる生徒様も多くいらっしゃるようですが、元々Monoxerでの学習方法はどのように生徒様へ紹介されましたか?

単語を憶える必要性はもちろん、私自身学生時代は紙ベースで学習をしていたものの上手く憶えられなかったり、忘れてしまったりという経験に基づいて、Monoxerは生徒毎の記憶状況に応じて問題の出題頻度・難易度を自動で調整し、問題を出し続けてくれることの学習の進めやすさや忘却度をケアした学習ができることについて伝えました。それぞれ単語を憶えるための最適手段は異なるので、なによりまずは「騙されたと思って学習を進めてみてごらん」と声をかけました。
実際に学習を進めてみると、英単語の学習はこれまでの積み重ねの知識になるので、過去学習した内容を憶えられている生徒は、通常1セット20問の問題を5.6周回程度かけて学習する内容も、1,2周回解くだけで記憶度が100%になり、学習が完了しており、習熟度別に学習時間を活用できるようになっています。
今では「時間さえあればMonoxer」という生徒もおり、「憶えるものはMonoxerでやる」という認識が生徒間でもっと波及していけばよいなと感じています。

 

学習過程が見えることで的確な学習指導ができるようになった

Q. 使い始めた段階から生徒さんは割と使えていた感じだったのでしょうか?

生徒によっては、つまずいている子もいました。
考えずに問題に答える形で学習を進める生徒です。間違ったからといって、自己確認や反省をせずにただ次々と進むことになりますので、進捗がほとんどないと不満を言う生徒もいました。しかし、そのような生徒に対しても、実際の生徒の誤答内容まで確認をしたうえで指導ができるので、同じ間違いを繰り返していることや苦手な個所が分かります。少し時間を取り、その問題の解説や指導を行うこともできます。このような指導を通じて、学習過程や得意・不得意も把握することができるのは非常に良いと感じました。

また個別に難易度を調整してくれる機能も素晴らしいと思いました。ただできない問題を出し続けるのではなく、できない状況に応じて、ギリギリ解けそうなレベルのヒントを出して問題を出してくれます。
一生懸命頑張っているけど、確認テストなどで点数が伸びない生徒にも、学習データが確認できることで、生徒が計画通りに学習を進めていることや粘り強く何度も学習をしている様子を把握し、生徒の頑張りを直接褒めることが出来るようになりました。

Q.英語学習の確認テストでペナルティを出すと聞きました。そのエピソードを詳しく聞かせていただけますでしょうか。

去年は毎週行っていた確認テストの成績に点数として反映させていました。しかし、今年度は日々の積み重ねの学習に苦手意識のある生徒への負担も考慮し、途中段階のテストは前週に習得できているかの確認をする場と位置づけ、成績への反映を行わず、その代わり確認テストの範囲を各学期の定期試験で100問出題し、成績に反映することを生徒に事前に伝えています。

生徒にはちゃんと毎週Monoxerの学習に取り組めていれば、最終段階の定期試験でしっかり点数が取れる体験をしてもらいたいと思っているので、定期試験で7~8割未満の正答率の場合には「鬼課題」というペナルティーに取組んでもらおうと考えています。「日々積み重ねて学習しておけばよかったと思うような鬼のような課題が待っているぞ」と生徒たちに伝えている段階ですが、具体的には個人的に学生時代に嫌だった思いのあるノートに各単語を1個ずつ書いてくるような課題を想定しています。
生徒たちを頑張らせるためのモチベーションとしては良くないかもしれませんが、絶対にやりたくないようなペナルティーがあれば少し頑張ってくれるかなと考えています。

Monoxerを使うことで、生徒たちが自己学習してくれるようになった

Q. Monoxerの導入後、どのような変化がありましたか?

教員側の変化は、小テストスコア記録・丸付けの時間が削減し、生徒の学習状況を確認する時間を確保できるようになったことです。Monoxerを利用してから、生徒へのフォローに集中できるようになりました。
確認テストでは以前紙で自己採点を行っていたので、教員が採点を見直す時間が必要でした。しかし、今ではその時間を生徒のフォローに使っています。生徒の解答の様子を見ることで、気づきや余裕が生まれました。
生徒側の変化は、隙間時間があれば生徒自らMonoxerを学習する姿を見るようになったことです。

Q. Monoxerのご導入後、生徒様にはどのような変化がありましたか?

他ICTツールを利用していましたが、生徒自身使い方が分からず、自ら進んで活用するということはごくまれなことでした。しかしMonoxerは記憶定着のためのツールとして用途がわかりやすいため自主学習に繋げることができました。

今までは、様々なICTツールを使ってきましたが生徒たちがどのように活用すれば良いのかわからないという声がありました。彼らは自分でツールを使いこなせないと感じており、与えられたものだけを利用しているという状況があります。例えば動画授業の場合、たくさんの動画があってどれを見れば良いか分からず、ただ受け身になって流して終わってしまう姿が見受けられました。
これをMonoxerに変えたところ、実際に生徒たちはこれまでの学習をMonoxerに置き換えて自ら進められています。また、手を動かして記憶するような勉強の仕方も完全否定するつもりはありませんが、「生徒の取り組む時間」「教員のチェックする時間」「学習効果」等を総合的に評価すると、Monoxerを利用できて良かったと感じています。

 

今後は、多くの分野にMonoxerを使っていきたい

Q. 今後Monoxerを使ってもっと広げていきたい展望はございますか?

既に利用している国語と社会は、他学年へ展開を広げたいと思っています。
昨年から国語と社会は一部の学年で活用されています。国語では主に高校生が古文の単語を活用しています。社会科では中学生が、Monoxerが提供している教材の中から授業の内容に合わせた内容を利用して配信しています。去年から続けて行うことになっていると話し合いました。

また今年からは生物基礎、生物、物理基礎、物理、化学基礎、化学の授業でも活用していこうと話しています。今年から高校1年生と2年生のクラスを対象にやってみようかと始めてくれているので、現時点では模索しながら取り組んでいる感じです。問題の作成などはサポートを私の方で行いつつも、各科目の先生方が担当されています。
そして漢字の手書き機能の活用の取り入れも検討しています。

漢字を書く場合も、英語と同様にノートに書いて練習した結果物しか見ることができません。字の書き順やバランス含め字がうまく書けているかを判断してくれる点の活用を広げていきたいです。
生徒からは、「判定が厳しいのでは」と言われることもありますが、「正しく、きれいな字を書くためには必要なことだ」と指導し、生徒たちも以前より字を丁寧に書こうとする変化が見られています。

Q. 今後の英語の学習目標を教えてください。

Monoxerを通して、英検の合格率を上げていきたいです。
生徒たちがそれぞれの学年にふさわしい英検のレベルを取得するだけでなく、それよりもプラス1段階ぐらい上のレベル取得を目指してもらいたいと考えています。高校2年生の段階で頭にしっかりと英語力が定着していれば、英検の2級は確実に取得し、準1級にも挑戦できるでしょうし、大学入試でも問題なく読解力や語彙力を活かせると思います。その結果、大学進学実績も向上するのではないかと考えています。

今後はディクテーション形式も増やして、文章の中でどのように単語が使われているのかについても学習できるようにしていく予定です。
そして英検を積極的に受験しようとする子たちは、実際にMonoxerを一生懸命やっていることが多く、結果もついてくることがあります。Monoxerをやれば英検に受かるし、英検ができそうだよねというように、生徒たちに声をかけながら進めていきたいと思っています。

Free Trial 2週間のトライアルで
すべての機能をお試しいただけます

  • お問い合わせから最短即日で
    トライアルを開始
  • お試し期間の2週間は
    無料で利用可能
  • 分からない点は
    専任スタッフがサポート
無料トライアル
資料請求
無料トライアル


Monoxer活用事例集