逆風の導入時から、いまや20名以上の先生が活用するツールに! ❝先生と共創できるMonoxer❞を活用して生徒の希望進路を実現

2022/10/25
緑風冠高等学校は大阪府大東市にあり、JR学研都市線「野崎駅」より徒歩15分ほどに位置する公立高校です。

普通科専門コース制を取り入れており、生徒は「人文・英語発展 専門コース」「理数・看護発展 専門コース」「総合系」のいずれかを選択し、希望する進路の実現に向かっていくことができます。

今回は本校でICT担当に携わられている松原友希先生に、Monoxerの導入に至る経緯や活用のポイントについてのお話を伺いました。

活用ポイント

  • 「主体性」の客観的指標として活用
  • 各科目の先生がより良い指導を実現できるようになった
  • 独自教育の一環としてMonoxerをアピールポイントに

導入による効果

  • 英検にて一定の成果を発揮
  • 成績上位の生徒をサポートするための環境作りができた
  • 教員側もICTツールへの順応力が高まった

逆風の中でMonoxer導入を決断。英検にて一定の成果を発揮

Q.松原先生のご担当教科、携わっておられる業務を教えてください。

教科は理科で、生物を主に担当しています。校務分掌としては進路指導部における、進路指導主事の役割を担わせて頂いております。

 

Q.緑風冠高校の特色はどのようなところでしょうか?

本校は難関私立や国際系の大学、看護系の専門学校をはじめ大学・短大・専門学校への進学から就職まで、様々な進路を有する生徒が在籍しております。
幅広い個性を持った生徒に入学してもらう中で、学校としては確かな学力の育成に加え、安心した学生生活、自己実現のサポートといった部分を根本として指導に取り組んでいます。

置かれている状況や環境は様々であっても、一人一人の希望する進路を実現していくことが、全教員の明確に持っている目的であり目標だと感じております。

 

Q.ICTツールの活用状況についてお聞かせください。

一昨年度に「Google Workspace for Education」を取り入れたのがICTツール導入の第一歩でした。
Google Workspaceは、生徒と教員のやり取りを補助するための連絡ツールとして利用しております。
他に活用しているICTツールはMonoxerのみとなります。

端末について、当初は各生徒のスマートフォン等の端末を利用する形を取っていましたが、昨年秋に「GIGAスクール」構想により大阪府から1人1台の端末が配備されたことで、より効果的にICTツールを活用できる基盤が強化されました。
現在では各個人に支給されたChromebookからでも、各生徒のスマートフォンからでもICTツールを使えるため、生徒それぞれに適した形で活用してもらっております。

 

Q.Monoxerをどのようにして知りましたか?

約2年前に本校で主幹教諭を務めていた先生がモノグサの担当者からご説明を受け、その内容を私含め数人へ共有して頂いたことがきっかけです。
ちょうど大阪府の高校再編の時期と重なっており、本校においても元々の総合選択制から普通科へと再編成をしていく中で、独自の強みや特色となる部分を模索しておりました。

本校では多様な進路がある影響で、一貫して「これをしておけば良い」といったシンプルな解ではなかなか掴みづらいところがありました。
その中でMonoxerという「生徒たちの基礎学力の定着と習慣付け」に特化したアイデアは新鮮かつ本校に合っているのではないかと感じました。

 

Q.Monoxerを使い始めたのはいつ頃からですか?

昨年の4月末から活用しております。まず4月の3週目あたりにモノグサの担当者に学年説明会をして頂いた上で、本格的に使っていこうと進めました。
最初は、当時の1年生と2年生を対象に試行させていただきました。

 

Q.導入当初、周りの先生方の反応としてはいかがでしたか?

当時はICTツールに関して、抵抗感を持っておられる先生方も少なからずおられました。
先立ってGoogleのコンテンツを導入する際にも一定数の反対はあったのですが、その際には大阪府によるバックアップもあったので何とか踏み切ることができました。

しかしMonoxerの導入に至ってはもちろんコスト面も掛かってくることもあり、正直、難色を示す声は非常に多かったです。なので4月の導入の際も正直、かなりの逆風が吹きつつ動き始めたなというのが思い出されます。

 

Q.最初はどのようにMonoxerを使い始めましたか?

まずは英検取得に向けた学習にMonoxerを活用させて頂きました。
上半期に当たる4〜10月までの約半年間、それぞれの生徒が目指す級に合わせた内容でまずはMonoxerで学習してもらいました。

Monoxerを通じて英検への意欲が高まった生徒も数多くおりました。実際に当年の受験結果においては、1次試験の合格者が2次試験にて全員合格したとの成果が出まして、「これはなかなか珍しいことですね」という話に教員の間でもなりました。

 

「先生方と共創できるMonoxerは本校に必要だ」
校長先生の強い後押し

Q.英検の終わった11月以降は、Monoxerの活用法も変わったのでしょうか?

そうですね。引き続き英検の学習に利用したい生徒は「そのまま、どうぞ。」と自由課題の形に切り替えつつ、その他の各教科においても数名の先生がMonoxerを使い始めてくれました。

その後大きな転機になったのが、職員会議にて来年度もMonoxerを継続するか否かと議論になった時です。
依然として反対の先生もいらっしゃる中で、当時の校長先生がはっきり「継続します」と押し切ってくれました。

当時の校長曰く、
「受動的に既製のコンテンツを受け取るツールと異なり、Monoxerでは先生方も主体になって学びを作り上げていくことができる」
「加えて、各人の記憶度に応じて柔軟に難易度が変化していく点が、幅広い個性の生徒を有する本校にはより適切であると判断したので、来年度も継続する」
とのことでした。

尚、当時の校長は異動になり、現在は新しい校長先生がいらっしゃったのですが、現校長先生もMonoxerを強く推進しておられまして、様々な機会で「ところでMonoxerは使っているの?」と各先生に確認されています。

 

Q.当時の校長先生の決断が契機となり、Monoxerが先生方に普及していく形となったのでしょうか?

それは大きかったと思います。ただそれだけではなく、今年度の1年生から新学習指導要領により「主体的に学習に取り組む態度」を成績評価の観点として求められたことも、本校にてMonoxerが普及していく上での大きなポイントでした。

これまで生徒の主体性については、各教員による主観的判断が大きなファクターを占めていたのですが、公平な評価を行うためにはやはり客観的指標が不可欠だと多くの教員が感じておりました。

自学自習にも大きく関わるMonoxerの定量的なデータを参照すれば、主体性の評価を客観的指標に基づいて行えることがあり、そこからMonoxerを活用するメリットを感じる先生方が増えてきた一面もありました。

 

今年度になって、昨年比4倍の先生方がMonoxerをテスト対策・課題作成に活用するように

Q.今年度に入ってから、Monoxerを活用する動きに広がりはありましたか?

はい、もう間違いなく広がっております。数えてみたところ、現在では20名弱の先生方がMonoxerを活用しております。昨年度使っていた教員が5,6名程度だったところからすると、4倍近い広がりを見せています。

特に今年度新しく加わった先生方が積極的に活用して下さり、そうして活用の波が広がるにつれて、これまで関心が薄かった先生方も実際にどんどん使い始めてくれるようになりました。

 

Q.現在ではMonoxerをどのように活用していますか?

授業内で一定Monoxerを触る時間を設けている先生もいれば、テスト対策や長期休暇での課題として使うなど、先生方により様々な活用方法をしております。また、今後は小テストなどでもMonoxerを活用していこうと予定しています。

教科としても国語・英語・理科・社会と広く活用しているのですが、数学に関しても今後よりうまく使える方法を模索していきたいと思っております。

生徒のMonoxer活用シーンとしては先ほど述べた授業内のほか、自宅学習に使うことが多いと感じております。
また、定期テスト期間に授業内で自習時間ができると「Monoxerやっていいですか?」と質問する生徒も出てきますので、そうしたタイミングでも活用してもらっています。

 

成績上位の生徒もMonoxerで効率的にサポートできるように

Q.Monoxerを導入してみて、どのような変化を感じていますか?

本校では幅広い学力の生徒が一緒に学ぶため、今まではなかなか成績上位の生徒に対してうまくサポートしきれていない面もありました。
授業などではやはり基礎的な内容に注力してしまうため、上位層のさらなる引き上げという点に関しては、本人の力に委ねてしまっているところがあると思っていたんです。

その中でMonoxerを導入したことによって、必要に応じ一人一人のレベルに合わせた別途の課題を用意することもできるようになり、学習に意欲的な生徒も歩みを止めることなく効率的にサポートできる環境が整ったように感じています。

希望する進路を実現するために緑風冠高校へ入学する生徒を増やしていきたい

Q.松原先生は、Monoxerの導入に対しどのように向き合っておられましたか?

まず目の前にいる本校の生徒たちから「できるようになった、わかるようになった」といった声を増やしていくことが、教員としても大変嬉しいところですし、学校が活性化していく上でも非常に重要な要素だと思っています。

私は公立高校の教員なので、もちろん他校へ異動することもほぼ間違いなくありますし、異動先の高校ではMonoxerを導入していないかもしれません。

しかしそこでもMonoxerで身に付けた方法論を間接的に活用していくことはできるように、新たな環境へ移る度に新たな何かを身に付け、教育のプロとして幅を広げていけることは、我々教員にとってもある種すごく教育的だなと感じております。

 

Q.今後Monoxerを活用していく上で、このようにしていきたいという展望はございますか?

生徒たちの現状をデータとして見ると、素質はあるのですが学力を高めていくことに対して取り組むのが苦手な生徒もまだ多いです。

一方で入学後に意識を変えて学習を積み重ねた生徒は、難関大学への合格や難しい就職を突破している実績もあるので、そうした生徒が増える環境作りのためにもMonoxerにより基礎学力の定着、学習習慣の定着をしていきたいです。

また、Monoxerを通じて本校の特色というものをしっかりと打ち出していき、「緑風冠高校なら希望する進路を実現できる」と目的を持って入学する生徒を増やしていきたいと思っています。

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