ゲーム感覚の記憶定着で成績アップ! 生徒のやる気が上がる”Monoxer学習効果”

2023/9/27
『世界に通用する紳士たれ』という教育目標を掲げる、甲南高等学校・中学校。 兵庫県芦屋市にキャンパスを構える中高一貫の私立男子校で、2019年には創立100周年を迎えました。「下位層の成績向上」というミッションを果たすため、Monoxer導入に至った経緯や学校での活用事例について、副校長 足立 恵英 先生にお話を伺いました。

活用ポイント

  • 既存の動画学習システムを廃止、Monoxerを新たに導入
  • 暗記の労力を減らして、生徒の自由時間を増やす
  • Monoxer学習効果を教員間で共有し、学内でのMonoxer活用を活性化

導入による効果

  • ゲーム感覚の記憶定着で生徒自身が「やればできる」を体感
  • 国語の定期考査で点数3割アップ
  • 宿題の提出率も6割から8割へアップ

現場教員によるボトムアップ型の意思決定だから広がる、学内でのMonoxerの活用

Q. 甲南高等学校・中学校の特色を教えてください。

本校は、3つのコースがあります。国立大学の進学者向け「フロントランナー・コース」、甲南大学の進学者向け「アドバンスト・コース」、高校2年生の3学期(3ヶ月間)全員が海外留学をする「グローバル・コース」です。グローバルに加えて近年力を入れているのは、コンピテンシー(周囲の環境と良い関係を築く力)やリテラシー(実戦的に問題を解決に導く力)を向上させる教育です。これは企業が求めるスキルとも一致しています。

また、「OBワークショップ」と呼ばれるイベントも特徴的です。長い歴史のある本校は、これまで多数の卒業生を輩出してきました。そのOBを学校に招き、在校生へ仕事の話をしてもらうことで、生徒自身が将来のイメージを持ちやすくなります。

中高一貫ですので、高校入試がないという利点もあります。在籍する6年間を2年ごとに区切り、中3と高1をひとまとまりにして、高校での学習内容を中学で先取りするなどしています。

 

 

Q. Monoxer導入のきっかけを教えてください。

正直にお話すると、他社の自学自習システムを4年前から導入していました。そのシステムは生徒が動画を視聴して学習を進める形式だったのですが、思ったように効果が出ていませんでした。成績中下位層の生徒に「動画を見なさい」と言っても、見ないんですね。連日行われる放課後の補習に、生徒も教師も疲弊していました。

私たち教師には「生徒全員に甲南大学へ進学できるレベルの基礎力を身に付けさせる」という使命があります。「自分で勉強する習慣のない成績中下位層の生徒に、どうやって学習習慣を身に着けさせるか」というのが一番の課題でした。

現状を分析する中で、成績上位と下位の点差が開く理由が「暗記力・暗記量」であるということがわかってきました。「動画を見れば学習内容は理解できるけど、理解した内容を憶えていないからテストで点数が取れない」ということです。そのため、成績下位層に有効なアプリを入れたいと考えていました。

 

Q. Monoxer以外のアプリも検討されましたか?

はい、いくつか検討しましたが、「教師が使いやすいシステム」であることも視野に入れ検討した結果、Monoxerが選ばれました。Monoxerは学年や教科など、まとめて学習管理をしたい単位を区切ることができるため、担任教員に頼ることなく各クラスの各教科担当がそれぞれの課題を配信したり、学習状況を確認できます。結果的に半年でシステム全体の入れ替えを行いました。

 

Q. 半年という非常に速いスピードでMonoxerの導入を決定されましたが、どのように進められたのでしょうか?

本校の意思決定は、トップダウンではなくボトムアップです。こういった現場の教育研究部長から「既存の自学自習システムをMonoxerに入れ替えたい」という発案があったことがきっかけです。また、ただ導入するだけでは意味がないので、現場の教員に使ってもらうことは徹底をしてもらいました。


Monoxerの学習効果は2週間で出ると言われ、当初私個人としては非常に懐疑的でした(笑)そこで、アドバンスト・コースの国語科の授業でMonoxerを使ってみることにしたのです。2週間の学習で効果を実感しました。主に漢字や古文単語の暗記でMonoxerを利用し、2週間後に学習した範囲をテストしたところ、成績向上が見られたのです。国語科で効果が出たので、次に英語科へ声をかけました。このように国語・英語の暗記科目を中心に、使ってもらう場面を3〜4ヶ月かけてじわじわと教師の間で増やしていきました。

学習結果の分析資料もMonoxer担当者さんが作成してくれました。わかりやすい資料のおかげで、現場での成績向上の結果や学習状況を確認でき、Monoxerの導入を進めることができました。また、利用者が増えると「操作がわからない」という教師が出てきました。Monoxer担当者さんが粘り強く教師からの質問にすべてに即対応してくれました。この手厚いサポートが本校でのMonoxer導入にも大きく影響したと思います。

 

教員の9割はMonoxerを積極的に活用!学習効果を共有・実感する機会を作ることで変わる活用意識

Q. 現在Monoxerを活用している学年とコースを教えてください。

中学では、全コースでMonoxerを利用しています。これは基礎学力の定着が中学時代に重要だからです。高校では「アドバンスト・コース」「グローバル・コース」で利用しています。一番の目的は、定期テスト対策です。本校は英検2級を高校卒業までに取得することを目指していますので、英検対策としても活用しています。

 

Q. 実際にMonoxerを使い始めて、生徒さんはどのような様子でしたか?

今の生徒はITに強いので、特に説明しなくてもMonoxerにすぐ慣れていました。スマホやタブレットが1つあればすぐに学習を始められること、結果がすぐわかり即行動に繋げられることがMonoxerの良いところだと思います。

 

 

最近では、Monoxerでの課題配信が滞ると、生徒から「先生、早く配信してください」という声が上がるようになりました。こういった声が生徒から上がることはかなり珍しく、「Monoxerを使って勉強すると点数が上がる」という実体験がもたらした効果だと感じています。導入して半年ほど立つ頃には、配信が遅いと「僕が問題を作ってもいいですか?」という生徒まで出てきました。「社会予想問題(◯◯くん作成)」というように、タイトルに生徒の名前を入れて配信すると本人のモチベーションにもなりますし、問題を作った本人は「問題を作成している間に回答を憶えられた」と言っていましたね。問題の作成は生徒に職員室で行ってもらい、教師が配信設定をしています。

 

Q. 生徒間でもかなりMonoxerでの学習が身近になっているようですが、Monoxerでの学習習慣を定着させる取り組みがあれば、教えてください。

Monoxerでの学習を定着させるためには、やはり教師の呼びかけが必要です。いいねとファイトスタンプを学習結果に送信できる「リアクション機能」を積極的に活用しています。加えて、Monoxerの学習回数や記憶度の数値を成績に加点することで、テストの結果に関わらず、勉強した過程・努力を評価するようにしています。管理画面から各生徒の学習状況を定量的に判断できるのも、Monoxerの良いところです。

 

 

Q. 生徒だけでなく、先生間でのMonoxerの活用度合いも高いですが、どのように先生方にはMonoxerの活用をすすめていったのでしょうか?

より多くの教師に「Monoxerで学習すると効果が出る」という事実を知ってもらうために、教員会議の時間を使って「Monoxer学習データの報告会」を定期的に行っています。あとは、使用していない教師に直接声をかけたり、活用が進まない担当教師に代わって問題を作成・配信することもしています。使って効果がなければ仕方ありませんが、まず使わないと効果もわかりませんので、積極的に利用を推進しています。本校教師のMonoxer使用率は9割で、効果を実感する教師ほどMonoxerを熱心に利用しています。

 

 

Q. Monoxerでは憶えさせたい情報をCSVデータに入力し、Monoxerへ取り込むと課題として問題の配信ができます。「オリジナル問題」を作成し課題配信いただいていますが、やはり問題の作成は大変でしょうか?

CSVに問題データを入力し課題を作成するのに20〜30分かかる作業ではあるのですが、教師が手間をかけて問題を作成するからこそ、生徒にMonoxerを使わせるモチベーションになっていると感じています。動画を見て学習するシステムの欠点として「動画を見なさい」という指示だけで教師は何もしない点があるように感じています。何もしていないので、教師側のモチベーションも作れないんですね。教師が作成したMonoxerの問題を生徒が学習することで、暗記量が増えて、テストの点数がみるみる増えていく成果が実際に出ていますので、問題を作る大変さはありますが今後も利用をしていきたいと考えています。

 

「やればできる」を体感し、成績向上のみならず学習への姿勢も前向きに

Q. Monoxerを使うことで、生徒さんにどのような効果があったと感じますか?

まず、生徒の自由時間を増やせたと思います。補習では、放課後に先生が隣にいる環境で紙とペンで英単語を何十個も書かされていました。当然、クラブ活動に参加できる時間は減ってしまいます。Monoxerであれば、帰りの電車内や自宅でも学習できます。Monoxerを使うことで、暗記にかかる労力を大幅に削減して、多忙な中高生の自由時間を増やせたと思います。

 

 

次に、暗記を嫌がらなくなりました。ゲーム感覚で取り組めるのが、今の生徒たちと相性が良いと感じます。生徒の記憶度に応じて、必要な問題が適切な難易度で出題されるのも画期的です。問題を解き終わった後に、まだ憶えきれていない苦手な部分も生徒自身が自覚・納得したうえで学習が進められるので、成績下位層に少しずつ学習習慣が定着しています。Monoxerで勉強すればテストの点数が上がることで自信がついてきました。自信がつくと、やる気が上がります。国語科の定期考査では、Monoxerで学習した内容を含むもの・含まないものと設問を分けて出題したところ、Monoxerで学習した内容の方が3割程度高い得点となりました。

 

Q. Monoxer導入後、生徒さんの学習への向き合い方の変化はありましたか?

宿題をしっかり出す生徒が増えました。提出率が6割から8割に増えており「やればできる」という気持ちをMonoxerがもたらしてくれたのではないかと個人的には考えています。導入して丸一年経ちますが、これまで全く宿題を提出しなかった約10名の生徒に行動の変化が見られたことにはとても驚いています。

 

 

Q. 最後になりますが、今後Monoxerをどのように活用していきたいとお考えでしょうか?

数学科での活用を広げていきたいです。今年度から数学学習の新機能がリリースされたと伺ったので、本校でどのように活用できるかこれから検討したいと思います。

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