自主学習強化に向けてMonoxerを導入、理系科目にも重要な記憶定着

2022/3/9

埼玉県新座市の豊かな環境に恵まれ、見晴らしの良い高台に位置する西武台新座中学校・西武台高等学校は、心技体をバランスよく伸ばして総合的な人間力を磨くことを目指す学校です。西武台高校の校章は、森に囲まれ泉わきでる西武台の丘を表し、この丘から雄飛する若人を象徴しています。勉学だけでなく部活動にも力を入れ、サッカー部は国内有数の強豪校として有名です。


西武台高校は1981年に開校、西武台新座中学校は2012年に開校し10期生を迎えました。西武台新座中学校では、一貫生が東京工業大学や東京外国語大学など難関大に合格し、教育の質の向上に勢いを増しています。


Monoxerは、2021年4月から中学1年生と高校1年生に導入しています。中学生は英語で、高校生は英語を中心に理科等でも活用しています。理系科目は意外と憶えることが多く、Monoxerをぜひ活用して欲しいと話す保坂聡紀先生、そして中学生の英語に導入している竹下直樹先生に活用方法を教えていただきました。

活用ポイント

  • SLCにおける自主学習に活用
  • 英検取得を目標とした英単語、英熟語の習得
  • 理系科目の記憶定着分野の強化

導入による効果

  • SLCにおける学習、自学学習の習慣化
  • 様々な生徒の環境や目標に対応
  • 理系科目における記憶定着
  • 「ICT教材による成績への加点」など新しい取り組みの検討

SLC(西武台ラーニングサポートセンター)を新設、自学学習の強化に向けてMonoxerを導入

Q.Monoxerを導入したきっかけは何ですか?

<保坂先生>中学では今年10期生となる生徒が入学し、1つの区切りを迎えたことで中学生、高校生共に使える自学自習スペース「西武台ラーニングサポートセンター」(以下SLC)を新設しました。
生徒が自主的に学習できる環境を整え、仕切りのある自習スペースと教え合いができる会話可能なエリアがあります。この運営は、外部のコーチング協力も受け、生徒たちの自学自習の習慣化をサポートしています。
自学自習の習慣化を目指すにあたって、Monoxerの導入も同時に行いました。

Q.Monoxerを活用している学年は?

<竹下先生>現在(2021年度)は中1と高1です。学年が上がっていくごとに継続していく予定で、将来的には全学年での活用を目指しています。

Q.まずは中1でのMonoxerの活用方法を教えていただけますか?

<竹下先生>中1生では、英語の語彙力の向上を目的としてMonoxerを活用しています。本校では、全学年共通の英単語テストを毎週行い、その対策として中1生にMonoxerの導入を試みました。期末テストが終わった7月から使い始め、早速、生徒達は楽しみながら活用してくれています。

Q.Monoxerはどのようなデバイスで使用していますか?

<竹下先生>本校はICT教育の一貫としてChromebook または iPad を使用しており、そこにMonoxerをインストールしています。

Q. Monoxerを使った中1生の感想はいかがですか?

<竹下先生>Bookのタスク配信は1回につき、単語を15個程度で設定しています。
生徒たちからは、「正しい発音を聞きながら憶えられ、続けていくとどれだけ憶えたかがデータで表示されるので、楽しく毎日勉強できる」と好評です。声に出して単語を憶えている生徒もいるようで、それぞれ工夫しているようです。
また、「同じ問題に繰り返し挑戦できるところが良い」といった声も多く聞いています。

Q.中1生がMonoxerを使用する時間帯は?

<竹下先生>SLCで自習を行っている時間だけでなく、家や通学途中などスキマ時間を上手に活用しています。

 

理系科目は意外と憶えることが多い、パターン化された計算や化学の反応式はMonoxerにお任せ

Q.高1生ではMonoxerをどのように活用していますか?

<保坂先生>主に英語、理科で活用しています。英検の取得は、中学生、高校生ともに学校全体で力を注いでいます。そこで、英単語・熟語の記憶にMonoxerを活用しています。

Q.理科というと探究力や論理的思考力が問われる科目の印象がありますが、Monoxerをどのように活用しているのですか?

<保坂先生>私は化学を担当しておりますが、理系科目とMonoxerは相性がいいと考えています。化学や数学にも記憶しておくべき事項が意外と多いことをご存じですか? 
わかりやすいのは元素記号や元素の周期表です。また、H
2Oなどの分子式、NaClなど組成式、CH4+2O2→CO2+2H2Oなどの反応式も基本的なものは記憶定着させてしまいたいことです。
反応式は、両辺の原子の数を合わせるなど基本的な決まりは授業で学び、よく出てくる反応式などは憶えてしまうことが大切です。

Q.計算式で憶える事はありますか?

<保坂先生>例えば、mol(モル)数です。今年の定期試験の範囲にmol数の計算がありましたので、Monoxerを活用しました。mol数というのは原子または分子が、アボガドロ定数(6.02×1023)個集まった量のことです。1molの質量はその原子や分子量にグラムをつけた値ともいえます。
物質1molあたりの質量をmol質量といいますが、原子量から計算するのではなく、質量数12の炭素ならmol質量は12g/mol、水分子のモル質量は18g/mol、このように憶えてしまえばいいことです。
また、数学にも活用できます。例えば、三角関数です。sinθ、cosθ、tanθのθ=0°、30°、45°、60°、90°、120°、135°、150°、180°の値はそれぞれ記憶しておくべき数値です。

Q.保坂先生は実際にどのようにMonoxerを活用されましたか?

<保坂先生>高1生を対象に、1学期は元素記号や反応式で活用し、2学期の期末考査前はmol数計算で活用していました。

Q.理系科目でMonoxerを使うときの注意点はありますか?

<保坂先生>化学式には下付き文字、数学では分数やルートの入力が最初は時間がかかってしまうのですが、使い方を理解しまえば、問題をつくるのは大変ではありません。入力方法を最初に確認しておけば、円滑に対応ができます。

 

Monoxerの達成度を成績への反映も視野に

Q.理系科目における Monoxerへの生徒さんの反応はいかがですか?

<保坂先生>Monoxerを活用して全般的にいえるメリットは、自学自習の習慣がついたことだと思います。Monoxerをよく使う生徒にとっては、理系科目だからという特別感はなく、「憶えることはMonoxerで」という感覚になってきていると思います。

Q.Monoxer上で出題する問題は既存のテキストを使っていますか? それとも先生がつくるのでしょうか?

<保坂先生>化学は私がつくっています。授業の中で生徒の様子を見て問題をつくる方法が、今の段階ではベストだと思っています。
しかし、Monoxerの活用は今年度から始まったばかりですので、今後はその時点で生徒にとってベストな形を選んでいこうと考えています。

Q.先ほどMonoxerを積極的に使う生徒さんがいると伺いましたが、積極的に使う工夫はされていますか?

<保坂先生>今は自主性に任せていますが、「Monoxerを100%にしたら成績に加点してあげる」というと積極的に取り組む生徒はいます。
今後は、Monoxerでの学習状況を実際に成績に反映する仕組みが作れればと考えています。

 

Q.将来的に、ICT教材全体で成績の加点には考えていらっしゃいますか?

<保坂先生>今はまず、Monoxerを他の教員たちに使ってもらうことが先決で、まだ取り組みは始まったばかりです。教員の中にもデジタルが得意な者とそうでない者もいますので、Monoxerに興味がある教員から広めていきたいと考えているところです。
幸いにして、当校は教員同士の仲が良く、私学の利点ともいえますがこういった取り組みが行いやすい環境ではあります。今後は、各教科で事例があがってきたら、成績への反映も考えていこうと思います。

 

学びたい生徒には学べる環境を、様々な目標を持った生徒がいる学校こそMonoxerが活きる

Q.今年度、Monoxerを導入して先生としての感想はいかがですか?

<保坂先生>当校は1学年約500名でそのうち中高一貫の生徒は約40名です。中高一貫クラスと高校から入学するクラスはカリキュラムや授業時間数が異なります。また、高校からの入学者は部活重視、進学重視とさまざまな目標を持っています。こういった様々な環境や目標をもった生徒がいる学校ではMonoxerは活きてくるICT教材だと思います。

Q.どのようなところで、Monoxerのメリットを感じていただいていますか?

<保坂先生>部活をがんばっている生徒は、とにかくスキマ時間を利用して課題を行わなくてなりません。通学途中、遠征や合宿などのちょっとした時間に自学学習ができることはメリットだと考えています。
現在は、進学率をあげることに学校全体の目標としてフォーカスしていますが、実際に教えの現場に立つ者として、目の前にいる生徒を大切に、それぞれに合った学習方法を提供したいと考えています。

Q.Monoxerを含むICT教材への課題はありますか?

<保坂先生>「ICT教材にどこまで任せられるのか」ということが課題だと考えています。当校は教員と生徒とのコミュニケーションを重視しています。
当校生徒の、のびのびとした良さや雰囲気を壊さずに、ICT教材を上手に活用しながら、英検取得や上位校の入試への対応を行っていきたいと考えています。

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