Table of Contents
こんにちは!Monoxerの南野です。
3月25日(木)に、「AI時代の学習を考える〜小学校教員の働き方と成績向上〜」セミナーを開催いたしました。今年1月から3回に渡り開催している「AI時代の学習を考える」シリーズ。本講演は3回目となっております。
今回は、前回までの成績向上のための教育現場へのICT導入に関連し、それらを用いた上での先生方の働き方の改善のご提案について、弊社CEO竹内よりお話ししました。
参加できなかった皆様に向けて、本セミナーの模様をレポートいたします!
また、本セミナーは、1,2回目の内容を前提に構成されております。前々回そして前回のセミナーレポートが公開されておりますので、ぜひご一読いただいたのち、本レポートをご覧ください!
イベントの流れ
18:00 オープニング(講演者、Monoxerの紹介)
18:05 前々回の振り返り
18:35 前回の振り返り
18:50 1.算数の基礎:計算力の定着方法
18:55 2.英語の基礎:英単語の定着方法
19:00 3.負荷の削減:成績向上と負荷削減の両立方法
4.皆様へのお願い
オープニング
Monoxer(モノグサ)のご紹介
Monoxer(モノグサ)とは、解くことで記憶を定着させるアプリです。
機械が問題を出し、それを解き続ける中で記憶を長期的に定着させていくという仕組みになっています。あらゆる教材からユーザー一人ひとりに合った難易度、頻度で出題されるため、効率良く忘れることを防ぎながら記憶できるのです。
モノグサのサービス詳細に関して本レポートでは割愛しますが、ご興味のある方はぜひ、サービス概要で詳細をご覧ください!また、Monoxerの活用事例も多数ご紹介しておりますのでご参照ください。
なぜ今この講演を行うか
今年1月から開催している「AI時代の学習を考える」シリーズ。
2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、多くの現場でICTを活用した遠隔教育が実施されたことと思います。
しかし現在、そうした教育現場の多くは、対面形式の授業に戻っていることでしょう。
たしかに、遠くから何かを提供したとしても、成績向上(テストでより多くの点数をとること)にはなかなか寄与しません。遠隔授業から対面授業に戻ったことで、対面での成果をより一層感じられているのではないでしょうか。しかし、このままでは、機械(ICT)はアフターコロナの社会において緊急措置のようなものとして捉えられてしまうのではないかと私たちは危惧しています。そんななか、対面授業とともに引き続きMonoxerを導入してくださっている教育現場も多くあり、ICTの可能性を大いに感じているのです。
ICTの緊急措置化を防ぐためにも、このたび3回にわたりセミナーを開催することといたしました。
前々回の振り返り
1月に開催したシリーズ第1回目では「AI時代の学習を考える〜成績向上にAIをどう使うか〜」と題し、ICTを成績向上を目的に教育現場にどのように導入するべきか、をテーマにお送りいたしました。詳しくは第1回目のレポートをご参照ください。
前回の振り返り
3月に開催したシリーズ第2回目では「AI時代の学習を考える〜小学生の基礎学力の定着〜」と題し、教育現場でのICTを活用した小学生の基礎学力定着について講演いたしました。詳しくは第2回目のレポートをご参照ください。
1.算数の基礎:計算力の定着方法
小学生に定着させるべき計算の基礎とは
算数において基礎学力と定義できる部分は多くあります。
ここにあげた内容は覚えるべき基礎学力だと私たちは考えます。これらを記憶しておくとさまざまな算数の問題で応用することができ、より速く問題を解くことにつながるからです。
なかでも九九は小学生のうちに必ず覚えます。それが算数の他分野への効果が大きいことは明らかです。しかし、特別これだけを覚えさせるのは、歌があり覚えやすい項目だからではないでしょうか。
算数は、九九以外にも覚えるべきことが実はたくさんある科目なのです。
[定着]している状態とは
これは竹内の娘さんが最小公倍数の記憶を定着させている映像です。
最小公倍数を覚えることの費用対効果は小さいかもしれませんが、今後、通分を速くできるようになります。それに価値があるとすれば、最小公倍数を覚えることには何の損もありません。
計算において目指す定着度合い
成績向上に必要な算数の基礎学力においては「認識してから0.1秒で解を出す」ことが求められます。それくらいの速さであれば記憶が定着していると言えるでしょう。
計算記憶のポイント
算数は1問ずつ解く機会が劇的に少ないため「記憶しにくい」教科です。
算数の問題用紙には1枚に複数の問題が掲載されていることがほとんどです。それらは1問に対する「周辺情報」となってしまいます。それを使って解くことは「理解」においては役立ちますが、別の場面で同じ問題を解く際、周辺情報なしでは解けない状態になってしまいます。
したがって、記憶を促すためにも1問ずつ解いていくことが大切なのです。周辺情報や指を使って答えを出すような「理解」を用いて解くのでは、回答速度は上がっていきません。
算数は、記憶するべきことはたくさんあるのに、それが難しい科目です。その分、1問ずつ難易度が変わっていくなかで解いて憶え、忘れないように定着させることが必要になってきます。
2.英語の基礎:英単語の定着方法
幼児からの英単語習得フロー
英単語を記憶する際のポイントはいくつかあります。
英単語記憶のポイント
英単語記憶のポイントはいくつかあります。
まずは、発音です。英単語は表音文字。綴りと音が一致しているため、その2つを共に記憶することが重要かつ有効的です。しかし、紙を使って記憶しようとしてもそこから音は聞こえませんよね。そこで音を出すことのできるICTが活躍するのです。
加えて、概念の理解の先行です。画像の例を参考にすると、生徒はこのイラストが「パイナポー」であることを認識してから、綴りが”pineapple”だと理解するプロセスを踏むということです。
このように英単語の発音とそれが何を示すのかを同時にインプットしていくことが記憶につながっていきます。
英単語記憶のポイントその02
そして、英単語記憶はコロケーションも重要です。例文の空所補充を行うことで、文章中での使い方や発音と共に記憶していくことができます。英単語そのものの意味だけではなく、単語の具体的な使い方と音も基礎学力として定着させていくことが大切なのです。
3.負荷の削減:成績向上と負荷削減の両立方法
成績向上に必要なポイント
先生方の数あるお仕事のなかで何を機械に任せるかの判断は難しいと思います。
「理解」の領域で、機械による学習と先生の補足説明がある場合、先生による指導の方が質が高く良いものだと言えるでしょう。先生の手が届かない、限界を超えていることは機械に任せても良いですが、今、先生自身が続けていることをやめてほしくはありません。それが、成績向上と先生の働き方を両立する上での私たちの考えです。
すると、「定着」の領域周辺で先生の負荷を削減できないかと考えます。もちろん、生徒の自学自習の部分をMonoxerに当てていただいても成績向上にはつながるでしょう。しかし、先生たちの働き方改革にはなりません。むしろ、負荷は大きくなってしまいます。
先生が楽になるポイント
「定着」の領域における先生の負荷削減について詳しくみていきます。
私たちは「定着」の段階で、「採点」部分を機械に任せることを提案いたします。これは、成績向上と負荷削減の両立を目指すために唯一機械に任せられる点だと考えています。正解が1つに決まる問題は機械に採点を任せ、その先にある結果の分析は先生方、人間が行います。40人分連続で行っていた繰り返しの丸付け作業は、もう機械に任せても良い時代が到来しています!
丸付けの負荷をゼロに
Monoxerには、難易度を固定し時間制限をつけることでMonoxerにあるコンテンツ形式を全て配信できるサービスがあります。こちらをご利用いただくと、漢字複数文字やルートのつく問題、英語の4技能や並び替えの問題など幅広い科目と形式において「定着」の段階を機械が全て行ってくれます。
4.皆様へのお願い
私たちは、先生方に、機械が得意なことは機械に任せていただきたいと思っています。
その際、成績向上は前提に、「定着」を機械に任せても良いのではないかというのが私たちの考えです。先生方が働き方を見直しつつ、生徒達の成績を上げるには、「定着」部分から見直していただきたいと思います。まず手始めに、答えが1つしかない問題の丸付けを機械に任せてみてはいかがでしょうか。
おわりに
当日ご参加くださった皆様、また、本レポートを最後までお読みくださった皆様、誠にありがとうございました!
Monoxerに興味が湧いた!もっと知りたい!という方は、是非資料請求や無料トライアルのお問い合わせをいただけますと幸いです。
また、今後も継続的にイベントを実施しておりますので、是非ご参加いただけますと幸いです。
今後とも、解いて憶える記憶アプリMonoxerをどうぞよろしくお願いいたします!